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しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)
(2014/02/05)
高野 文子

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本屋B&Bさんで開催された高野文子さんのトークイベント「たかのふみこのえほんのじかん」に家族3人で行ってきました。
このイベントは、高野文子さんの絵本「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」の刊行を記念して開催されました。
応募者は150人ほどあり、その中から50人ほどが抽選で参加できたとか。

このイベント、高野さんとしては、子供と一緒に楽しむ形にしたいという思いがあったようで、今回は家族一緒に参加したいという我が家の希望が、イベントの趣旨と合致していたことが、高倍率の抽選に受かった要因だったようです。

イベントはまず、高野さんご自身による「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん」の朗読から始まりました。
私たちのような子連れの参加者も多く、高野さんを、子供たちが囲むような形で、朗読は行われました。

読み終わった後、高野さんは、「しきぶとんさん、タオルケットさん、まくらさんでも、なんでもいいので、その場にあわせて、適当に読んじゃってください」と笑いながらおっしゃっていました。
さらに「こどもだけじゃなく、大人もまくらをさすりながら寝たいときもあるので、おふとんにはいって、電気を消す前に、この本を読んでください」とおっしゃっていました。

そのあと、子供たちにお話の感想をたずね、数人の子供の感想や発言に対して色々やりとりをしていました。
いつも読んでもらっている子供は、結構、細部まで作品を読み込んでいるようで、「男の子は飛行機の夢をみているの?」とか、「おふとんだけ黒いのはなぜ?」という鋭い質問が飛び交っていました。

その後、高野さんが子供の頃に遊んだという、新潟に伝わる指遊びを皆で行い、ひとしきり盛り上がったところで、前半は終了しました。
高野さんがおしえてくれた指遊びを紹介しているブログがあったのでリンクを貼っておきます → こちら


休憩後は、今回のイベントのために高野さんが、特別に作成してくださったペーパークラフト「ねむたいちゃん」を使って、みんなで遊びました。
takano
写真の上にあるのが「ねむたいちゃん」
会場では、一枚200円で販売されていました。
人の形にあわせて、紙に切込みがいれてあり、紙をおこして人型に動きをつけます。
高野さんによると、左下の逆立ちをしている子が、一番最初にアイディアが浮かんだそうです。

ついでに、この写真に写っている他のものについても簡単に説明しておきますと、左下は、高野さんの直筆サイン。
右下は参加者全員にプレゼントされたポストカードです。


最後に、大人も子供も交えた質疑応答の時間となりました。
このコーナーでは、子供からの鋭い質問に、高野さんが答えに窮する場面が多々あり、大変盛り上がりました。
いくつか印象に残った質疑応答をメモ書きしておきます。
(会場で私がとったメモをベースにしているので、間違いもあるかと思います。ご了承下さい)

Q 高野さんが子供のころに読んだ本は?
A 子供の頃には、あまり子供向けの本がなかったので、読んだ記憶がない。強いて言うならキンダーブックとか。
本が手に入らなかったかわりにペーパークラフトで遊ぶようになった。
でも今は、図書館の児童コーナーによく行っている。中学生向けの本などを読んでいる。

Q この本を作ったきっかけは?
A この本を作る前にも、絵本を作らないかという誘いは、いくつか受けていた。でも、我が家にコウノトリが来なかったこともあり、若いうちは、子供のために絵を描くことができなかった。
50過ぎになって、おばあさんになってもおかしくない年になったら、赤ちゃんが可愛いと思えてきて、子供向けの本が描けそうな気がしてきた。
おばあちゃんの心で作ったのがこの本。

Q おふとんをテーマにすることはどこでひらめいたのか?
A どうだったかな。とにかくおふとんにしようと思った。
長年、漫画を描いてきて、名前があって、性格のある主人公を作ることに、ヘトヘトに疲れていたので、名前も性格もない絵を描きたかった。
だからこの男の子には、名前も、性格がわかる情報がないの。

Q おすすめの絵本を教えてください。
A あまり癒し系の人間ではないので、読みません。本当は、攻撃的な人間なんです(笑)
絵本よりも図鑑などが面白い。
おすすめは「写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)」
図版がきれいなので、文字を読まなくても見ているだけで楽しくなる。
高いから図書館で借りましょう。私も地元の図書館で借りてきました。
(ちなみにこの本、私の地元の図書館では、一般書の棚に置かれていました)

写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)
(2007/11)
ネッド ハリー、中村 武久 他

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絵本ではないけれど「あのとき、この本」は、いろんな人の絵本の思い出が書かれている。
私の話も出ているので、読んでみてください。
あのとき、この本あのとき、この本
(2014/03/20)
不明

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Q しきぶとんさんとかけぶとんさんとまくらさんは、お互いに話はしないんですか?
A 話はしないと思う。(おしゃべりしたら)うるさいし。

Q これからも絵本を描きますか?
A 色塗りが好きじゃない。色を塗っていると考えることができない。やはり漫画家なのか、白と黒だけのほうが、考えながら絵が描ける。物語をつくるには、色があると難しい。絵本はこれ一冊になりそうな気がする。

Q ふとんへの思い入れは?
A 特ににない。デビュー作が布団なのも偶然。最近、鳥取の布団という小話をベースに手拭いを作ったけど、これもいただいたお題を漫画にしただけ。
Q 四角いものが好きなのでは?
A それはそうかも?

Q 自分で描いた本は何回くらい読んだの?
A 作っている間は、何度も読むけど、出てしまったら読まない。「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん」も、今回のイベントのために、久しぶりに読んだ。

Q これから作りたいのはどんな作品ですか?
A 絵で説明する仕事がしたい。
物語ではなくあくまでも説明。
名前も性格もない人物で、ページをめくりたくなるものをここ五年ほど考え続けている。
名前も性格もない主人公が案内する紙でできた本を計画中。
物語ではなく、図書館で、理科や社会の本棚に並ぶ本が作りたい。

Q おふとんの色がページごとに違うのはどうして?
A 電気を消したら、お布団の色はなんでもいいかな、と思った。
このお話は、真っ暗な場面で起こる物語なの。

Q 絵本は漫画とは違う道具でかかれているの?
A 筆で描いた。ピンクとグレーが色が出にくいことを発見した。その点、黄色は色が変わらなくていい。
印刷技術が素晴らしくて、色は印刷でもほとんど変わらない。原画は、本よりも一回り大きいサイズで描いた。

Q この作品も脱衣所で描いたのですか?
A 今は脱衣所は撤退して、この作品は畳の部屋に小さいテーブルを置いて描いた。脱衣所で描いていたのは、音が聞こえなくなるからで、今回はカラーの絵で画材が多く、絵のサイズも大きいので、広い場所が必要なので移動した。静かな場所であれば脱衣所でなくても構わない。

Q p.7の寝ている男の子にはどうして足が描いてないの?
A おしりを可愛く描きたかったから。

Q どうして若いときは、子供の絵がかけなかったの?
A (どうやったら子供にわかりやすく説明できるか、長考した後)
大人の人には、わかると思うけど、絵を描いてみると、心の中が、絵の中に出てしまうあることがある。それが怖くて、その頃は、今は描かないでおこうかな、と思った。
絵を描くのが楽しいときもあるけれど、描かない方が楽しいこともある。
描きたくなったら描くのがいいと思った。
絵はいつも誰も見てないところで描く。テレビもなく、音もないシンとした時に描く。
Q さみしくないの?
A さみしくない(笑)絵を描いたら見てもらう人がいるし。
Q ひみつのへやでかくの?
A ひみつのへやで描いて、にぎやかなところで描いた絵を見せるのが好き。
Q ひみつのへやは地下室にあるの?
A おうちの3階です。

質疑応答が終わった後、高野さんは、こういうイベントは初めての行ったけど、いい体験になりました。子供の質問は、大人の質問と同じくらい難しかったです。と笑っていたのが強く印象に残りました。

イベントはここで終了。
その後、サイン会が開催され、高野さんは参加者一人一人にイラスト入りのサインを描いてくださいました。

イベント中は、子供の反応にハラハラしどおしで、正直、高野さんのお話を身を入れて聞くことができず、大切な部分をずいぶん聞き逃してしまったようにも思います。
それでも随分深いところまで、お話をしていただき、濃密な時間を過ごすことができました。
行ってよかった!と心から思ったイベントでした。
スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

なお、長年、漫画の新作が出ていない高野さんですが、つい最近まで、WEB上で連載を行っていました。
「ドミトリーともきんす」がその作品です。
ぜひご覧ください。
この作品についても、高野さんは、主人公に名前も個性を持たせないようにしたかったけど、名前を付けなくてはいけなくなったとおっしゃっていたのが、興味深かったです。
WEBで読んでも、十分、面白い作品なのですが、アナログ人間としては、やはり早く紙の本で読みたいです。
一日も早い書籍化を是非!!!よろしくお願いします。 

2015年9月追記
「ドミトリーともきんす」かなり前に書籍化されてます。
やはり紙ベースで読んだ方が楽しいですよ♪


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わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)
(2011/08/05)
安田節子

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6月11日にクレヨンハウスで開催された原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  ~Morning study of SilentSpring~ 第2回「食べものと放射能のはなし」に参加してきました。
講師は安田節子さん 食政策センタービジョン21の代表をしていらっしゃる方で、遺伝子組み換え食品問題などにも造詣が深い方だそうです。

3月11日以降、4歳児の子供の母として、子どもの安全を確保するにはどうすればいいか、悩み多い毎日を過ごしています。
一人で出来ることは限られていますが、日常生活、とくに食生活をどのように支えてゆけばいいのか、その参考にしたいと思い、この講座に参加してきました。

その講演内容について、自分の情報整理もかねて覚書としてUPしておきたいと思います。
今回UPした内容は、会場で配られたレジュメとその場で私が書いたメモをベースにしています。
私の理解力不足により言葉足らず箇所もあるかと思いますが、ご了承ください。

------------------------------------------------------------
1.放射線の人体への影響
放射線の人体への影響は急性障害晩発性障害がある。
・急性障害は一度に大量の放射線を浴びることによるもの(EX:原爆による被ばくによる火傷等)
・晩発性障害は被ばくから時間がたってから発生する。
→政府がよく口にする「直ちに影響がない」は「しばらくすると影響が出る可能性がある」と同義であると解釈すべき。
晩発性障害の具体的症状→甲状腺異常、白血病、不妊、遺伝的影響等

放射線に「安全線量」はない どんなに微量でも細胞を損傷する。
子供は放射線感受性が大人の4~10倍、特に配慮が必要→雨には極力あたらないようにする、水たまり、砂場での遊びを避ける等

2.内部被ばく
内部被ばくとは、放射能を体内に取り込むことにより、身体の内部で放出された放射線がDNAの結合を破壊する現象。
体内に入った放射性物質は、様々な臓器に集まり放射線を発し続ける。
放射能の種類によって蓄積する場所が異なる。

ヨウ素→甲状腺にたまりやすい。体は天然のヨウ素と誤って吸収してしまう。成長ホルモンに影響を与える。
成長期の子供が影響を受けやすい。
ヨウ化カリウム剤を服用することで摂取を防ぐことができるが、入手が難しい。
海外からの個人輸入もできるが数量制限があり規定量を超えると没収される。安田さんは3シートまでしか輸入できなかったとのこと。
半減期が短く80日程度で1000分の1以下に減少する。

セシウム→カリウムに似た性質を持つ。筋肉・生殖器に影響を与える。発育障害や心筋梗塞を引き起こす。
チェルノブイリ付近では、事故後出生した子どもで健康な子供は20%に満たないというデータもある。

ストロンチウム→カルシウムに似た性質をもっているため歯・骨にたまりやすい。白血病の原因に。

プルトニウム→生殖器、骨、肺に影響を及ぼす。毒性が強い。チェルノブイリでは使われていなかった。
今回の事故では、3号機で使用していた燃料にプルトニウムが使われていたため、より事態は深刻。
プルトニウムの半減期は2万年単位。身体への影響は生涯続くと考えられる。


とにかく避けられる被ばくは避けなくてはいけない。
6月11日現在の状況では、いまだ水蒸気爆発の可能性が否定できず、さらなる被害が出る可能性がある。
もし水蒸気爆発が起こった場合の対策
�風向きから直角の方向に逃げる。
�雨に濡れないようにする。
�マスクを常備しておき、使用時にはさらに濡れタオルで顔を覆い、身体へ放射能をとりこまないようにする。


体内被曝は94%が食べ物、5%が飲み物、1%が空気から(*チェルノブイリ後のデータ、今回は比率が変わる可能性もある)
体内被曝した放射線は、物質的半減期と生物的半減期(尿や発汗による排出作用のこと)によって、体外へ排出される。
幸い子どものほうが新陳代謝がよいので半減作用も高い。

3.食品の放射能汚染値
ベクレル=物から出る放射能の強さを表す単位
シーベルト=放射能を浴びた時の人体への影響度を表す単位

(1)水道水の汚染
ヨウ素は浄水場で除去されにくく、50%以上のヨウ素が浄化系をすり抜けて水道水に入っている。
活性炭で比較的除去できるので、自己防衛策としては、活性炭で濾過するのも一案。
*浄水場の検出結果で不検出と表示されることがあるが、これは数値が微量だったというだけで、「不検出=0」ではない。
表示方法に問題あり。

(2)食品について
米・麦:ストロンチウム・セシウムは穀類の外皮・玄米の胚芽に多い。精米・製粉で除去可能。
ただし玄米にあるカルシウム・リン、鉄、マグネシウム、カリウムを摂取することが、被ばく低減につながるので、有機栽培の安全性の高い玄米で、栄養素ととることの方が重要。
また、小麦より米の方が、除去率は高い。

野菜:水洗い、湯がき、さらしで、セシウム、ヨウ素の50~80%除去
酢漬け(ピクルス)放射性降下物の90%が除去→水分がぬけるから

乾物:水分が抜けるため、放射性残量が少ない食品→きのこ類は乾燥させることで80%除去

乳製品:牛乳→ストロンチウム、セシウム、ヨウ素は80%脱脂乳へ移行
バターへの移行は1-4% チーズは2-6%
放射性核種の大部分はホエー(乳清)に残る。
ヨーグルトは水切りしてホエーを取り除いてから食べたほうがよい。
ホエーの乳幼児食品への一時的な利用制限は被曝低減に役立つ。

水産物:放射性核種は魚の内臓にたまりやすい。
臓物を除き、調理の際の水洗いや煮沸によって、放射性核種は減少する。
小魚等内臓を食べるものは避ける。
魚の身、二枚貝の身、イカタコ類は除去率が高い。
魚の骨、貝殻、エビカニ等甲殻類の甲殻部分のカルシウム分に放射性ストロンチウムが付着しやすいが、水洗い、食塩水にさらすことでかなり除去できる。
食物連鎖の頂点にいる大型肉食魚は濃縮係数が高い。チェルノブイリでは事故後一年後にピークが来たというデータがある。
閉鎖的な環境にある淡水系の肉食魚の方が放射性物質の取り込み量が多い。

放射能を取り込みにくい野菜
キャベツ>きゅうり>ズッキーニ>トマト>玉ねぎ>パプリカ>にんにく>ジャガイモ>人参>大根>豆>ホウレンソウ

放射能を取り込みにくい果物
リンゴ、ナシ、杏、イチゴ、サクランボ、ラズベリー

取り込みやすい果物
ブルーベリー、クランベリー、コケモモ等

4.食生活のキーポイント

取り込みを防ぐ、排泄を促す

ポイント:高ミネラル食、味噌などの発酵食品、有機農作物、排泄をよくする。
和食メニューが効果的。

放射性物質の被ばくによるダメージを防ぐためには、十分なカルシウムやカリウム、ミネラルを食事から摂取して、必要なミネラルで体を満たしておくことが必要。
栄養素を食事から摂取していないと、こういった栄養素とよく似た放射性物質を体が吸収してしまう。

カルシウムの代わりにストロンチウム90を摂取してしまったり、カリウムを補うことで、セシウム137が体に留まりにくくなる効果がある。

カリウム:成人の一日に必要なカリウムの量は約2000mg
カリウムは乾燥小豆が多量に含んでいる(100g中1500mg)、バナナは100g中350~360mg程度、昆布、わかめ、ひじき、切り干し大根、豆味噌、納豆、等乾物、漬物、発酵食品から摂取可能。

放射性ヨウ素→昆布や魚介類全般から天然のヨウ素を摂取することで摂取を抑えることができる。

排泄を促す食べ物:リンゴ、柑橘類 リンゴに含まれるペクチンは放射性物質を排出する働きがある。

----------------------------------------------------------------------------

以上です。

安田さんおよび司会をしていた落合恵子さんは、現在の行政の対応に深い疑問を示していました。
野菜の放射能汚染について風評被害であるといっていることについても、これは明らかに実害であり、不安を取り除くためにも、厳重な検査と、被害を受けている農家に対する補償制度を確立するべきという立場をとっていらっしゃいました。

またこの時期に、遺伝子組み換え食品の許認可や、農作物の輸入緩和がなし崩し的に行われる兆しを深く危惧し、PC監視法案が成立したことについても、情報統制がなされるのではないかとおっしゃっていました。

私たちが、いかにあやうい状況におかれているかを自覚し、自分たちの立場で意見を発信してゆく強さを持たなければ大変なことになるという強い危機感を抱かずにはいられませんでした。

今回のイベントの主催者である落合恵子さんのブログと、レジュメに引用されていたデータが掲載されている「ベラルーシの部屋」ブログもあわせてご覧ください。

最初にも述べたように、今回のブログ記事は、参加した講演会の内容を、素人である人間が聞き書きでまとめたものです。
内容の真偽については必ずしも責任をとれませんので、(ないとは思いますが)引用等を行う場合には、かならず情報の真偽を、別途確認してください。よろしくお願いします。

追記:えほんうるふさんが簡潔なまとめを作成してくださっています。こちらもぜひご覧ください!

追記2:講演者の安田節子さんの著作と会場で販売されていた本です。
私はまだ読み終えていませんが、参考までにリンクをはっておきます。

自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)
(2009/06)
安田 節子

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食べてはいけない遺伝子組み換え食品食べてはいけない遺伝子組み換え食品
(1999/12)
安田 節子

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消費者のための食品表示の読み方―毎日何を食べているのか (岩波ブックレット)消費者のための食品表示の読み方―毎日何を食べているのか (岩波ブックレット)
(2003/07/04)
安田 節子

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食卓にあがった放射能食卓にあがった放射能
(2011/04)
高木 仁三郎、渡辺 美紀子 他

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追記3:最近情報では、キャベツは放射線をとりこみやすいと考えられているようです。
ご注意下さい。詳細はこちら(2011年6月21日)

追記4:この講演会の内容をまとめたブックレットが刊行されることが決定したそうです。(2011年8月2日)

わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)
(2011/08/05)
安田節子

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以前からずっと気になっていたダイアログ・イン・ザ・ダークへ行ってきました。

まず、ダイアログ・イン・ザ・ダークについて。
『ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、様々な環境を織り込んだまっくらな空間を聴覚や触覚など、視覚以外の感覚を使って体験するワークショップです。
 参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、何人かとグループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。』(イベントちらしより)

このイベントに興味をもった直接のきっかけは、以前、直島へ行った時に、ジェームズ・タレルの作品のサイズにあわせ、安藤忠雄が設計した南寺というアートプロジェクトを見学したことでした。
南寺は、暗闇の中に入り、そこに浮かび上がる光の世界を体験するという素晴らしい作品です。
ここで、視覚以外の感覚を研ぎ澄ました後に見る、視覚世界の不思議さを体験して以来、視覚に頼らない体感型のアートプロジェクトが、とても気になるようになっていました。

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚に頼らない体感型のイベントということを、大々的にうたっている上に、継続的にイベントを開催しているので、ずっと気になっていたのですが、なかなか行くことが出来ず、今回ようやく参加することができました。

すでに参加した知り合い数人から、これは一人で参加して、見ず知らずの人とどんな関係を作れるかを体験することまで含めて、楽しんだ方がいいとアドバイスをもらったので、今回は、一人で参加してきました。

イベントは、6人で1グループとなり、暗闇の中を、視覚障害者の方が利用している白杖という杖一本をもち、視覚障害を持つアテンドの案内に従って、探検して行くという趣向となっています。

会場内は、完全な暗闇!本当に何も見えません。
理性では、何も見えないことがわかっているのですが、何か見える物があるかもしれないと、必要以上に目を凝らし、日常生活よりも目を使って歩いたような気がします。
見えないことはわかっているのに、目をつむることが何故か怖くてたまりませんでした。

この空間をどんな風に感じるかは人それぞれだと思うのですが、とにかく私は、音や臭いなど、かすかに得られる情報を一つも漏らすまいと必死だったように思います。
音や臭いから得た情報をもとに、ここはこうなっているのではないかと予想し、さわることで確認し、歩き続けた60分間でした。
どーも私は、触覚に頼る傾向が強かったようで、常に何かに触れ続けることで安心感を得ていたように思います。
一緒にチームを組んだ人達と、声を掛け合って情報を共有し、見ず知らずの人なのに、手をつなぎ合い、お互いを確認しあうことで、なんとなく一体感が生まれてくるのが面白かったです。

会場は、森をイメージして作られており、自然やナチュラル感を売りにしていましたが、やはり人為的な空間であることは常に意識せざるを得ませんでした。森をイメージしたテーマパークに遊びに来たというのが一番近いイメージではないでしょうか。

どんな場所を歩いたかということを、ここに書いてしまうのは、今後行く方の興をそぐことになってしまうと思うので割愛しますが、ちょっとした非日常空間を体感できることだけは保証します。

こんなわずかな体験で、視覚障害者の方の気持ちを理解出来るとは思わないし、世界の見方が変わるなんて大げさなことは、全くないのですが、視覚を奪われてしまっても、他の感覚で視覚を補おうとする、人の身体の適応力のたくましさを、ちょっとだけ実感できた一時でした。

私が参加した回では、一人遅刻した人がいました。
その人は、すでに暗闇に入ってしまっていた私達の顔を、全く知らないまま、イベントに参加することになったため、皆さんがどんな顔をしているのか、後で、見るのが楽しみ!と話していました。
イベント終了後、私達の顔をみたその人は、声を聞いて抱いていたイメージと変わらない事に驚いたと言っていました。
彼女の話を聞いて、最近、ネットで知り合った人と、会ったばかりだった私は、ネット上でお話していた人とあっても、その人が書いていることと、それほどイメージが違わないと感じるのと、似ているなぁと思ってしまいました。
外見から得る情報って、想像以上に、内面がにじみ出ている物なのかもしれません。

・・・ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、いろいろな意味で非日常を体験出来るイベントではあるので、一度は体験してみることをオススメします。
個人的には、もう少し長く遊びたかったかナ(笑)

少々お高めの値段設定なので、気軽に行けないのが残念なところですが、季節ごとに様々なイベントも行っているようなので、機会をみつけて今後も参加してみたいと思います。
2月28日に調布市で行われた萩尾都望さんの講演会へ行ってきました。
調布市の男女共同参画推進センターが企画した、人権について考えるというテーマの講演会だったのですが、ご自身の母親との関係を中心に、家族との関係を率直に語ってくださいました。
漫画家・萩尾望都としてではなく、家族との関係に悩む、一人の職業人としての一面を見せてくださったと言う意味で、大変面白い講演会でした。
漫画家という特殊な職業に40年間携わったが故に生じたであろう、家族関係にまつわる悩みや問題を、聞き手である私たちが、自分たちの問題として身近に感じやすい形で話してくださっていたのが、強く印象に残っています。

かつて母親との関係に悩み、また今、娘の母親となった身としては、この講演会の内容を今後との糧とするためにも、簡単にまとめておきたいと思います。

覚え書きなので、箇条書きです。
内容はその場でとったメモをベースにしています。
私の理解不足の部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。


・ まず、講演会のタイトルとなった「イグアナの娘」のあらすじ紹介から講演会開始。
・ 萩尾先生は、幼少時の経験から“私らしく生きられることが幸福”という思いを持っている。
・ 萩尾先生のお母さんは、子どもに対して大変厳しい方だった。
本来親は、子どもに対して大人としての成長するのに必要な訓練を行うものであるが、萩尾先生のお母さんは、それプラス、自分の望む通りの人間になってほしいという思いが大変強い人だった。
・ 幼少時の萩尾先生は、絵や物語でさまざまなことを表現し、いろいろ想像することが好きだった。
常に “ここではないどこか”へ行きたいという思いを抱き、今いる“不自由な場所”から離れたかった。
・ 両親は、萩尾先生の絵について、賞をもらうなど評価につながった時には、ほめてくれたが、絵に対して基本的な理解を示すことはなかった。
・ 両親は、萩尾先生が漫画家としてデビューした時にも、”お絵かき”がお金につながることに驚き、職業として続けることをようやく認めてくれたものの、常にいつ辞めて、結婚するのかと尋ね続けた。
・ 学生時代はよい成績をとり、その後、良縁を得ることこそが正道と考えるご両親にとっては、萩尾先生の生き方は理解の範疇を超えていた。絵は趣味にして普通の生活にもどることを強く求められた。
・ お父さんの定年を期に、萩尾プロダクションを設立。お父さんを役員に迎え、会計等の業務を委託する。けれどもお父さんにとって、萩尾先生の仕事は、お絵かき教室を開催しているという認識だったらしく、萩尾先生が、アシスタントに給料を支払っているのを見て、本来ならば、指導料をとるべき弟子になぜお金を払うのかと驚いていた。女が仕事をするということを、どうしても理解できなかった。
・ お互いに対する認識があまりにも違いすぎた結果、先生が30才になったころ、両親と大ゲンカをし、会社は解散。家族とほどよい距離をとりつつ仕事をすることの難しさを痛感する。
・このケンカの4,5年後に「イグアナの娘」を執筆。
・ 萩尾先生のお母さんについて
幼少時から常によい成績をとることをもとめ、子どもの日常の様々な行動に制限を加えた。
当時萩尾家は、九州の炭坑街に住んでいたが、そこがホワイトカラーとブルーカラーの区別が激しい地域だったこともあり、遊ぶ友達にまで干渉された。365日お母さんは怒っており、萩尾先生は母親のスタイルを理解することができなかった。(お母さんの行動の実例をあげたあと「無茶だよ」とご自分で突っ込んでいたのが印象に強く残っています)
なぜ理想通りの子になってくれないのかという母の怒りがつらかった。
・ 「母と娘の関係」をテーマにしたマンガを書きたいという思いは常にあるものの、プロットを書きはじめると私情があふれ出て、作品としてまとまらない時期が長く続いていた。
・ある時、TVでガラパゴス諸島の番組を見る。岩場で陽に当たるイグアナの瞑想しているように見える姿を見た時に、イグアナの姿が胎児に似ていると感じ、物語にイグアナのモチーフを作品に取り入れることを思いつく。
これによってようやく「母と娘の関係」を作品化することができた。
・「イグアナの娘」を読んだお母さんからは、泣いたと言われた。萩尾先生は、なぜ泣いたのかは、怖くて聞けなかった。
・ 「イグアナの娘」を描いてしばらくして、偶然、お父さんから、お母さんは一番上のお姉さんがとても優秀だったため、常にお姉さんと比較され、駄目な子と言われ続けていたことを聞かされる。比較されて続けていたお母さんの生い立ちを知り、萩尾さんは、はじめてお母さんに同情を感じた。お母さんの子どもに対するヒステリックともいえる強要は「裏のないまっすぐなトラウマ」のようなものかもしれないと、とらえられるようになった。
・ 更に、40才を過ぎてようやく、お母さんにもいろいろあったんだと受け止められるようになった。
今ではお母さんに腹の立つことは減ったが、未だに仲良くはなれない。親子ってそういうものなのかなぁと、今は考えている。
・ 家族だけでも、人の考え方は異なっていて、理解することは難しい。「人の心は不思議な森のよう」それをかきわけて、探してみたいという思いが、萩尾先生の創作活動につながっている。

その後、質疑応答が行われる。
その中から印象残った質問をいくつかメモ。

Q:「イグアナの娘」を描いてかわったことは?辛かったことは?
A:人間をイグアナに置き換えた時、人間じゃないからわかりあえないのも当然だと思えるようになった。分かり合えない理由を探している間は辛かったが、親子には説明のできないこともあると思ったら、気持ちがストンと落ち、諦めも必要だと思えるようになった。

家族はどうしても似てしまう。アシスタントさんが、指示を間違えたときの自分の対応が、母そっくりで嫌になった。ただ、そういう時にどういう対応をすればいいのかは、わからなかった。
他の漫画家のアシスタントへ行って、そういう時にも怒らず、冷静に対応している姿を見て、はじめて怒らないで指示を出す方法を知ったというエピソードが可笑しかった。

Q:創作活動について
A:オチさえつけばなんとかなる(ほんとですか??)。ただ、結末へ至るエピソードの当てはめ方は常に考えている。
「トーマの心臓」連載時には、一回15頁を一週間で描かなくてはいけなかった。7日間のうち6日間はネームを考えていた。2日でエピソードを決め、あとはずっとそのエピソードをどう当てはめてゆくかを考えつづけていたこともある。

Q:萩尾先生の作品のエンディングは、常にそこで終わりではなく、続きを感じされる余韻があるように思うが、どうしてなのか?
A:もともとどのような話を読んでも、続きを妄想してしまう傾向があった。手塚マンガの影響も大きい。
そのため、”納豆みたいに微妙な糸を引くエンディング”をつくるようになってしまったのだと思う。

講演と質問の最後は、さすが萩尾先生!と思う見事な言い回しでオチをつけてくださっていました。
個人的には、講演の最後にさらりと言っていた“「人の心は不思議な森のよう」それをかきわけて、探してみたいという思い”について、もう少し掘り下げた話をお伺いしてみたかったのですが、それについては、今回のテーマとそれると判断されていたのか、深くお話されることはありませんでした。
ここには書くことをためらうほどに、かなり赤裸々にお父さん、お母さん、ご兄弟の関係について、お話してくださっていたことに驚きました。

萩尾先生は、緊張感に満ちた言葉を駆使して仕事をしていらっしゃる方ならではの、巧みな話術で、私たちに素晴らしいお話を聞かせてくださいました。
間のとりかた、語り口、すべてが人を楽しませるもてなしの心に満ちていたと思います。
本当にあっという間の90分でした。
貴重な機会を本当にありがとうございました。


イグアナの娘 (小学館文庫)イグアナの娘 (小学館文庫)
(2000/11)
萩尾 望都

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追記:「文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母」に収録されている萩尾望都さんのインタビューの内容がこの講演会とかなり重なっていました。是非ご覧下さい。

文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母
(2010/05/14)
不明

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