きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)きんぎょが にげた (福音館の幼児絵本)
(1982/08/31)
五味 太郎

商品詳細を見る


五味太郎「きんぎょがにげた」

2008年2月に購入。
当時、娘は1歳4ヶ月。
絵本の細部にまで目がゆくようになっている気がしたので、細かい描写の絵本を与えようと思い購入しました。
この「きんぎょがにげた」は、絵のなかからきんぎょを探す絵本。
絵の細部をみるにはぴったりな気がしたのです。

ねらいは、ほぼ当たったようで、娘はかなり気に入ってくれました。
もちろん、最初のうちは、絵の中からきんぎょを探すのが難しいようで、なかなか探し出せなかったのですが、きんぎょをみつけると嬉しそうにへへっと笑っていました。

とにかく゛探す″という行為が楽しいようで、いまでも、繰り返し読んでいます。
とくにおもちゃがいっぱい描いてあるページは、お気に入りのようで、きんぎょを探すだけでなく、なにが置いてあるかまで、指を指しながら教えてくれます。

この絵本、82年に出版されたので、電話がダイヤル式の黒電話だったり、登場するアイテムの中には、ちょっと時代を感じるものがあります。
ところが、絵の配色や構図は、21世紀の今の感覚でみても、カラフルでモダン。
文字のフォントは丸文字で、絵本に用いられているフォントとしては、かなり珍しいものです。
おそらく、80年代当時は、モダンで斬新なデザインの絵本として、驚きを持って迎えられたんじゃないかと思います。
とにかくハイセンスな絵本。
ロングセラーになるのも納得という気がします。

五味さんは、子どもの視点を失わないまま、大人になり、大人特有の高度な絵画テクニックと話術を使って、子どもの視点を具現化することができる希有な才能を持った人です。
この本を見ていると、すごい集中力で、細部まで余すことなく緻密な画面を作り上げてゆく厳しさをもった人なんだろうなあと、いつも思ってしまいます。

スポンサーサイト