100かいだてのいえ100かいだてのいえ
(2008/05)
岩井 俊雄

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ちか100かいだてのいえちか100かいだてのいえ
(2009/11/11)
いわいとしお

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井の頭自然文化園で開催している「100かいだてのいえのどうぶつたち」展へ行ってきました。
これは、吉祥寺美術館で開催されていた「100かいだてのいえのひみつ」展と連動した企画で、100かいだてのいえに登場する動物たちの行動を、生態展示や映像、標本などを駆使して紹介していました。

展示を行っていたのは、動物園内にある屋内施設内で、展覧会というよりも、ごく小規模なコーナー展示という趣でした。
会場内は、絵本のページを大きく拡大して壁に貼り付け、そのなかに、絵本に登場する動物の実物や標本、映像を組み込んで、動物の本当の姿を紹介していました。
ささやかながらも、凝った趣向が楽しかったです。

娘の反応は、美術館よりよかったかも。
やはり生きている動物の魅力に、勝る物はないのかなぁという感じ。
特に100だてのいえのコーナーの側にあった、白ねずみの飼育ケースが気に入ったようで、ケースの中のネズミを食い入るように見ていました。

この屋内施設では、このほかに文化園の歴史を紹介する展示と、子ども向けのプレイスペースがありました。
プレイスペースには、図書コーナーも併設されていて、なんとそこでは、「しっぽのはたらき」の著者である薮内正幸さんの本の特集が組まれていました。
ちょうど、この方に興味を持ったところだったので、あまりのタイムリーさにびっくり!
プレイスペースでお絵かきや折り紙をしている娘の横で、私はひたすら本をチェックしていました。

藪内さんのデビューのきっかけのエピソードなども読むことが出来たのですが、この方、福音館の松居直さんに動物画を描く才能を見いだされ、高校卒業と共に上京、福音館の社員として、ひたすら動物画を描く訓練をしていたんだそうです。
まさに松居さんが育てた人だったということを知り、松居さんの眼力の凄さに改めて感服してしまいました。
絵本も見応えたっぷりで、こちらは、私の方が楽しんでいたように思います。

一方娘が、今回、一番喜んでいたのは、リスが放し飼いにされているリスの小径という屋外施設でした。
園内では、足下にすり寄ってくるリスの姿に大興奮!
あそこにもいる!ここにもいる!とリスを探しまわっていました。

ここでリスの姿を見ている内に、リスが正面から見ると眼が横についていることに初めて気がついたらしく、「眼が横についているんだ・・・」と一人でぶつぶつ呟いていたのがおかしかったです。

娘と井の頭公園の動物園に行ったのは、今回が初めてだったのですが、子ども向けの遊具などもそろっていて、4歳児を連れて行くにはぴったりの施設でした。
このくらいの規模だと、娘も余裕を持って全ての施設を利用できるようですし、暖かくなったら、また遊びに行ってみたいと思います。


しっぽのはたらき (かがくのとも傑作集?どきどきしぜん)しっぽのはたらき (かがくのとも傑作集?どきどきしぜん)
(1969/04/01)
川田 健

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100かいだてのいえ100かいだてのいえ
(2008/05)
岩井 俊雄

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ちか100かいだてのいえちか100かいだてのいえ
(2009/11/11)
いわいとしお

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最近、「100かいだてのいえ」という絵本が大のお気に入りの我が娘。
この本を描いた人の展覧会が開かれるという情報を仕入れた私が「100階だてのいえの展覧会にいかない?」と誘った途端、100かいだての家の中に遊びに行くんだと勘違いして大はしゃぎ。
慌ててそうではなく、100階だての家の絵を見に行くのだと、よーく言い含める羽目になりました。

吉祥寺美術館に行くのは、私も初めてのことだったのですが、ショッピングビルの7階にあるこぢんまりした美術館でした。
展示スペースもワンフロアのみ。入館料は100円と超リーズナブル。
それだけに正直、え?これだけ?と思うくらいの小規模な展覧会だったのですが、会場は、子どもであふれんばかり!
こんなに子供が集まっている展覧会を見たのは初めてです。
夏にみた「こどものにわ展」もこれほどまでではありませんでした。
「100かいだてのいえ」という本が、いかに子供に愛されているかを目の当たりにした気分になりました。

展示は、「100かいだてのいえ」と、その続編の「ちか100かいだてのいえ」の原画や、制作過程でつくられた構想メモの他に、作者のいわいとしおさんが子供の頃に描いていた絵や、娘さんのために作った手作りおもちゃなどで構成されていました。

展示は、本当によくある典型的な絵本の原画展といった趣だし、会場の真ん中に集められた娘さんのために岩井さんが作ったという、段ボール製のお店や動物も、実際に遊べる訳ではありません。

それなのに会場内には、普通の絵本展にはない活気がありました。
とにかくなんか楽しい!って感じ。
なんというか・・そう!
お父さんの愛に包まれているような暖かさがありました♪

特に娘さんのために作った段ボールのおうちなどのおもちゃを見ていると、こんな風にいろいろなおもちゃを作ってくれるお父さんっていいな~。
親子で作る過程までふくめて、楽しめるおもちゃって素敵!と素直に思ってしまいました。

あと、大人目線で面白かったのが、いわいさんの絵の描き方の手順を紹介したコーナー。
この絵本の絵は、手書きの原画をフォトショップで彩色加工し、プリントアウトしたものに、更に色鉛筆で手書きで影をつけているのだそうです。
本を、縦に開いて下から上へ読んでいくという、大胆な発想以外にも、この絵本には、様々な新しい試みがされていることがわかるエピソードでした。

この展覧会に対する娘の反応ですが、最初のうちは、あまり面白い場所と思えなかったようです。
展示会場からもすぐに飛び出してしまっていたのですが、ロビーで開催している「みんなで100かいだてのいえを作ろう」というワークショップに参加して、お絵かきをしているうちに興が乗ってきたらしく、その後、もう一度展示室にいって、おもちゃやイラストを一生懸命みていました。

最後に、物販コーナーで、「いわいさんちのリペットくん」という工作キットと「ちか100かいだてのいえ」を購入し、会場を後にしました。
帰宅後、娘は、お父さんにリペットくんを作ってもらってご機嫌でした。

この展覧会、とにかく集客力が半端じゃありませんでした。
もっと本格的な展覧会を企画しても、大人気間違いなしだと思います。
例えば、いわいさんのおもちゃのアイディアをもとに、ハンズオンコーナーを作ったり、アリエッティ展のような、大規模な再現セットを作るのも、楽しいんじゃないでしょうか?^^
・・・っていうか、いっそ、いわいさんご自身でプロデュースした展覧会を見てみたい!と思わずにはいられませんでした。

あと、これは、完全に余談ですが、この展覧会とは別コーナーでは、銅版画家の浜口陽三さんの作品が、なんと常設展示されていました。
漆黒の中に果物や瓶がじんわりと浮かび上がる独特の静物画を、久しぶりに見ることができたのは、思わぬ収穫でした。しかも、版画の原盤まで展示してあったのには、驚きました。
浜口作品に、全く関心を示さない娘を拝み倒して、無理矢理見たのですが、その価値は十分ありました。

この常設コーナーでは、定期的に作品を入れ替えているようなので、今後、吉祥寺に行く際には、出来るだけこの美術館に足を運びたいと思っています。


いわいさんちのリベットくんいわいさんちのリベットくん
(2007/07)
岩井 俊雄

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国際こども図書館で開催している展覧会に行ってきました。
ここで開催している展覧会は、いつも気になっているものの、会期が比較的長いこともあり、そのうち行こう!と思っているうちに終わってしまっているという悪循環をずっと繰り返していました。
今回はツイッターでお知り合いになったkacoさんのブログのおかげで、会期終了間際に駆け込むことができました^^

会場に入ると、まず眼に入るのが2つの円形の展示ブース。
のぞきケースとパネルを掲示する壁が一体化されている凝った作りブースです。
のぞきケースの位置は、子供の目線を考慮して、普通の美術館で使われている展示ケースよりも、かなり低めに設定してありました。
このブースの展示スペースは、円の外側と内側の両方にあります。
まず外側の展示を見た後、内側に入って、内側の展示コーナーを見るという順路となっていました。
一見素敵なケースなんですが、残念ながら、順路がわかりにくいし、弧を描くラインは、本のような方形の資料を展示するには、かなり収まりが悪そう。
展示するのが、とても大変そうなケースなので、現場の人は大変だろうなぁと思わずにはいられませんでした。

で、肝心の展示内容ですが、1920年代から30年代にかけて作られた絵本のうち、主にアメリカとソビエトのものを紹介していました。
会場の中心に据えられた2つの円形のブースの一方にアメリカで出版された本、もう一方にソビエトで出版された本を展示しています。
周辺には、二つのブースを取り囲むように、ケースを設置し、ロシア絵本の影響を多分に受けたと思われるフランスの絵本や、ミロやマリー・ローランサン手がけた挿絵本、大正時代の日本の絵本などを展示していました。

当時の歴史的な流れが体系的にまとめられていて、とても楽しい展覧会でした。
今でも流通している本も多数展示してあり、この時代に作られた絵本が、現代に及ぼしている影響力の強さがダイレクトに伝わってきました。
展覧会タイトルで黄金時代と銘打つのも納得です^^

なんとっても、この展覧会の最大の魅力は、様々な国で同時期に作られた絵本の比較ができる事。

見比べてみるとロシアの絵本が、判型や紙質が規格化されていることが、よくわかります。
その一定の質感がまた良いんですよねー^^
ロシア絵本をちゃんと見たのは、以前、庭園美術館で行っていたロシア絵本の展覧会以来だったのですが、見ているだけで、あのときの興奮が甦ってきました。

一方、アメリカの絵本は、アメリカに移民として入ってきた人々が、それぞれの民族色を出した絵本を刊行しているなど、興味深いエピソードが多々添えられていました。
判型も多様で、カラフルな感じ。
とくにレーニンを紹介する絵本が、発行されていたのには、驚きました。
この本、できるものなら内容も見てみたかったです。

その他、フランスで出版された絵本の洗練されたデザインの目新しさには、強く惹かれるものがありました。

また図書館で開催する展覧会だけあって、ケースに入った絵本の一部は、閲覧コーナーで実際に手にすることができるというのも、嬉しい配慮でした。

展覧会図録も購入したのですが、この施設には、ミュージアムショップがなく、お金を扱うことができないようで、申し込みをすると、後日、郵送されてくるという特殊なシステムをとっていました。
展覧会に行ってから、もう5日ほど経つのですが、まだ図録は手元にとどいていません(泣)
お金を振り込んだり、送料がかかってしまうのも、かなり不便。
一日も早く物販システムを構築して欲しいものです。

あと、若干余談となってしまいますが、この図書館では、子供向けのお話会なども定期的に開催しているようです。
娘を連れて、参加させたいとも思ったのですが、この図書館にたどり着くまでの道筋には、動物園や公園など、娘が夢中になりそうな施設が多数あります。
そんな素敵トラップを乗り越えて、イベントに参加するのは、もう少し大きくなってからじゃないと厳しそう。
無理矢理連れてきて、図書館を嫌いになられてもたまりませんし、娘の興味や関心の方向を見据えつつ、この施設を利用するタイミングを図ってゆきたいと思っています。

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