7月13日に森美術館で開催された子供向けワークショップ「愛―LOVEをつなげよう」に参加してきました。
森美術館10周年記念展「LOVE」展の関連企画として小学生向けに企画されたこのワークショップ、講師は、LOVE展の出品アーティストの一人津村耕佑(FINAL HOMEデザイナー・ディレクター)さんでした。

ファッションデザイナーでもある津村さんは『究極の家は服である』という独自の思想のもと、オリジナリティあふれる服飾デザインを発表している方です。
LOVE展にも、災害時に着られる服や、いろいろなものを内包したコート、組合せ可能なタイル状のパーツでくるまれた人形などを展示していらっしゃいました。

今回のワークショップでは、梱包材として使われているプチプチを、組合せ可能な正方形のパズルピースに加工したものを使って、さまざまなオブジェを作りました。
現場の風景はこんな感じ

子供たちは3つのグループに分かれて作業を開始しました。
娘は、服を作ろう(?)チームに入って、自分用の服をデザインしていました。
パーツのくみ上げは、小学校一年生の子供にとっては、ちょっと難しいところもあったようですが、頑張って作業に取り組んでいました。
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最終的に出来上がった服?は、プチプチ製ダンボーといった趣でしたが、本人的には納得のゆく仕上がりだったようです。
(参考図版・ダンボー)
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(2012/12/14)
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他のグループは、入ることができるような家などのオブジェを作っていました。
最後に子供たちが作った作品を組み合わせてこんな素敵な町ができました^^
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完成した街でみんなで記念撮影をした後、作った街を解体し、お片付けが完了したところでワークショップは終了となりました。
お片付けまでふくめたワークショップという趣向は、なかなか面白いなぁと思いました。


今回参加したワークショップは、親がずっと立ち会っていなくてもいいというのも個人的には、有難かったです。
おかげで様で、短い時間でしたが、LOVE展を一人で見ることもできました。

せっかく見たので、展覧会の感想も書いておきますが、正直あまり私の趣味ではありませんでした。
10年前の森美術館のこけら落としの展覧会であったハピネス展と同じく、立体や映像、平面作品など多様なジャンルの作品を集め、渾然一体に展示している趣向は変わらず、なんというか10年間同じスタンスを保って活動をしていることを目の当たりにした気がしました。

10年前は村上隆を押し、今回は草間彌生と初音ミクを押す、キャッチーな姿勢のブレのなさも不変でした。
ちなみに10年前の私の感想はこちら
この当時は、私もその新しい展示姿勢に素直に感動していたようです。

でも10年がすぎ、すれてしまった今の私の目から見ると、今回の展示は、基本的なスタンスは変わらないまま、展示内容がスケールダウンしている感は否めませんでした。

現代美術系の展示に限ったことではないですが、テーマを決めて、さまざまな作品を集めてくる展示って、企画者の趣味をどこまで共有できるか、という点が、その展示を気に入るか否かの胆になると思うのですが、残念ながら、森美術館の展示は、騒々しくてキャッチーすぎるという点において、私の好みではないということなんだろうな、と今回の展示をみて痛感しました。

多分、わたしは、同じ現代アートをみるならば、直島をプロデュースした福武さんが演出するような、静謐な場が確保された展示のほうが、好みなんだと思います。
まあ、この辺は完全に好みの問題なので、それをもって展示の良しあしを語るのは野暮というものでしょう。

ただ、森美術館の一貫したポリシーを持って、現代美術を紹介していく姿勢は、本当に素晴らしいと思います。
美術館のカラーが鮮明なところは、さすが私立美術館ですよね。
今度もこのスタンスを崩さない、前衛的な活動をしていって、世間を驚かせ続けてくれることを期待しています^^

あ、そうだ。
ワークショップのあと、娘とも一緒に展示をみたのですが、娘は、草間彌生さんの作品をみて怖いと反応し、初音ミクをもっとも食い入るようにみていました。
あと、なぜかデヴィッド・ホックニーの作品に魅かれているようでした。
そんな娘を見る限り、作品を自分のセンスで選ぶことができつつあるようで、ちょっと安心しました。
ま、親バカなんですけどね(^^;すみません。

でこんなバカ親が、今回一番気に入った愛の形は、浅田政志さんが撮影した『浅田家』シリーズの家族愛でした。
こういうコミカルな形で、あふれんばかりの愛を表現できるセンスは、見ている人を幸せにするという意味において、最高のエンターテイメント性を発揮していると思いました♪

LOVE展、森美術館の森美術館らしさを集結させた熱い展覧会でした。
このセンスが好きな人にとっては、必見の素晴らしい展示だと思います。
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6月最後の日曜日に東京都写真美術館で開催されていた子供向けワークショップに参加してきました。
今回、参加したのは「親子でピンホール写真体験教室」
デジカメしか知らない娘に、カメラの原型を体験してもらうのも面白いかな、と思い、応募してみました。

ワークショップの流れはだいたいこんな感じ。
(1)特製ピンホールカメラの組み立て
(2)キャビネ判の印画紙を装填し、会場周辺で撮影
(3)暗室で撮影した画像の現像・プリント体験
(4)画像の写るしくみや写真撮影のマナーのレクチャー

ピンホールカメラはキットがあり、子供でも簡単に作る事ができるようになっています。
簡単にいえば、箱を3つ作れば、ピンホールカメラの出来上がりって感じでした。

しかも、親子3組に指導者が一人とサポートをしてくれるスタッフも数人つくという贅沢な布陣。
失敗するリスクがほとんどないと言ってもいい位、至れり尽くせりの対応をしていただきました。

今回参加したイベントは、実は、写真美術館が主催ではなく、公益社団法人日本写真協会さんの企画だそうです。
おなじプログラムをいろんな所で開催しているそうです。
どうりで内容がこなれている訳だと、納得してしまいました。

写真が写る原理やレンズの構造についてのレクチャーは、小学一年生には少々難しかったようで、娘がどこまで理解したかは、かなり心もとないのですが、それでも、光を捕まえる魔法の紙(印画紙)をカメラに入れて撮影して、真っ暗な部屋(暗室)の中で、魔法の紙を魔法の水(現像液)につけると、写真が浮き上がってくるという体験には、強烈な印象をうけたようです。

また娘にとっては、モノクロ写真をちゃんと見たのも初めての経験だったので、写真に色がついていないという事自体も、驚きにつながったようです。

私も、ピンホールカメラで撮影するのは、初めてのことだったのですが、ピンホールカメラがこんなに単純な構造だった事にびっくりしました。

あと、なんといっても強烈な印象をうけたのは、10数人がまとめて写真を現像することができる巨大な暗室です。
おそらく写真関係の様々なレクチャーをすることを想定して、このような大きな暗室が作られたのだと思うのですが、暗い中で大勢の人がうごめくことで生まれる独特の雰囲気が、とにかく楽しかったです。

今回調べてみてわかったのですが、写真美術館では、かなり渋い写真に関するワークショップを定期的に開催しているようです。
次回は、写真美術館が主催しているイベントに参加してみたいと思っています。

スタッフの皆様、楽しい時間をありがとうございました!