すーびょーるーみゅーすーびょーるーみゅー
(2007/07/01)
谷川 俊太郎

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俵万智さんが朝日新聞に連載していた児童書の書評をまとめた「かーかん、はあい 子どもと本と私 2」を、最近読んだのですが、そこで、紹介されていたのがこの不思議なタイトルの本です。
なんだか妙に気になったので、早速入手することにしました。が、前回、この本で紹介されていた本を、いくつも買ったものの、残念ながら、空振りに終わった本が多かったこともあり、今回は、慎重を期して、図書館で借りて読んでみました。
ところが、この本に関しては、この心配は全くの杞憂となってしまいました。

娘はひとめみるなり「なんだこれ?」と言って、本に釘付け。
最初の頁に独特の飾り文字で「かぽ」とだけ書いてあるのを見て、大爆笑。
あっという間に、本に引き込まれてしまいました。

この本の絵に登場する六角形の枠の中には、不思議な文様が施されています。
その文様は、ある規則性に基づいて描かれているので、それに気がついた娘は大喜びで、何度も、表紙を確認していました。

この文様、おそらく、仏教の5大(「地」「水」「火」「風」「空」)とか、西洋の5大元素的な概念をあらわしているようで、文様の中から、様々な元素のモチーフが登場します。
一つ一つの元素が登場する前の頁に二文字の文字が記され、次の頁でその要素が登場し、それとともに、不思議な詞も登場するという構成になっています。

うちで読む際には、この本の構成にあわせて、ちょうど平仮名が読めるようになりはじめている娘が、二文字の頁だけ自分で読み、次の頁は、私が読むというスタイルが定着しています。

繰り返しになりますが、とにかくこの本は、なんとも不思議な本です。
タイトルでもわかるとおり、ここに登場する言葉は、何の意味もありません。
それなのに、読んでいくとお経のようになってしまう不思議さ。
そんな不可思議な文章を書いたのは、谷川俊太郎さん。
めちゃめちゃだけど、破綻していない詞を書けるのは、この人だけだと思います。
読んでいるお母さんが、首をひねっているのを、こっそり笑っている気がします。

そして挿絵は、な、なんと明和電気の土佐信道さんでした。
明和電気が絵本!?
俵さんの書評では、全く触れられていなかっただけに、その驚きは大きかったです。
この本の古典的な装飾を施された挿絵と活字が、普段の明和電気のイメージとおよそむすびつかなかっただけに、奥付をなんども確認してしまいました(笑)

かなり独特な世界観の絵本ですし、好き嫌いが分かれる本だとは思うのですが、平仮名をちょうど覚え始めた娘にとっては、この本の装飾性の高い文字列が、ものすごく面白く感じられたようです。
これ以上、早くても、遅くても、これほど喜んでもらえたとは思えません。
そういう意味では、出会うタイミングがよかった本だったようです。

それにしても、谷川俊太郎さんの感性の凄さには、驚かされます。
谷川さんの本に対する娘の反応の良さといったら!
今のところ、ほぼ100%近い確率で、谷川さんの著書は、お気に入りの本となっています。
本当に子どもの感覚がわかる人なんだなぁと子どもを持って、あらためて再認識させられました。

(2010年10月7日:追記)
今月頭に4歳になった娘。
とうとう絵本を自分で読むようになりました!
最初私がいつものように読んでいたところ、途中から本を私から奪って、自分で読み始めました。
クライマックスの文字がいっぱいある頁を読み終えた時には、達成感でいっぱいの顔をしていました(笑)
昨日、今日と二日連続、自分で音読しています。
なにかステップアップした感じ。
絵本の新しい楽しみが始まった気がします。

あと、表紙にも登場しているこの本のメインイメージの文様をみて「かおみたい」と言い出しました。
文章に登場する文字の一部をぬきだして、「どどこんくん」と名前をつけて喜んでいます。

かーかん、はあい 子どもと本と私 2かーかん、はあい 子どもと本と私 2
(2010/01/08)
俵 万智

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