もりのおくのおちゃかいへもりのおくのおちゃかいへ
(2010/11/03)
みやこし あきこ

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  先日はじめて参加した大人絵本会のオフで、偕成社のkojifujiさんが、今月の新刊として[もりのおくのおちゃかいへ]という本を紹介してくださいました。
 残念ながら家の都合で途中退席した私は、本の内容をその場で見ることができなかったので、あとでこっそり本屋さんで中身を見てみました。
 期待通り、主人公のきっこちゃんという女の子の、ちょっと上がり眉で媚びてない表情が印象に残る、繊細でクールな作風の優しい世界観の絵本でした。

 それからしばらくして同じくツイッターで、この絵本の原画展が開催していることを知りました。
この作品は、モノクロのスケッチ風の作品で、主人公の女の子の服や髪など一部にさし色として赤や黄色が使われています。こういう繊細な作風は、原画がさぞきれいだろうなぁと思っていたので、仕事が終わった後、早速行ってみることにしました。

 会場のブックギャラリーポポタムは、目白駅と池袋駅の中間地点の閑静な住宅街の中にある本屋さんを併設したギャラリーでした。扱っている本も、絵本やデザイン系の本を中心にしていて、お店の方のこだわりを感じる品揃え。いくらでも長居できそうな場所でした。そして、その奥に展示スペースがあり、みやこしさんの作品は、そこに展示してありました。
 お店の雰囲気と、みやこしさんの作品の雰囲気がとてもマッチしていて、会場はとても居心地がよかったです。

 予想どおり、みやこしさんの原画はとても繊細で美しいものでした。
 さし色に使われている赤がとてもきれいで、ベースの黒の線の美しさを引き立てていました。

 ラッキーなことに作者のみやこしさんともお会いでき、その場で購入した絵本にサインをいただくこともできました。
みやこしさんはとてもすっとしたきれいな方でした。
えほんの主人公のきっこちゃんの面影がなんとなくあって、子供の頃のみやこしさんはきっこちゃんのような女の子だったんじゃないだろうかという気がしました(笑)
 さし色がとてもきれいだったので、どんな素材で絵を描いているのか質問してみたところ、赤は、墨汁の朱を使っているとのことでした。
 また、登場するケーキがおいしそうですね。という話になった時に、絵本に登場する食べ物はおいしそうなほうがいいですよね、とおっしゃっていたのが印象に残っています。

 みやこしさんは、この絵本が2作目という新進の作家さんです。
今後の活躍を楽しみにしたいと思います。
 素敵な絵本との出会いを作ってくれた「大人絵本会」に改めて感謝!のひと時でした。


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コメント

こんにちは。拝読しました。
私も絵本会のオフでこの絵はとても印象的でした。

モノクロといっても、その黒と白には限りないバリエーションがあって、あたたかい黒も冷たい黒も、青味のある黒も暖色系の黒も。それは鉛筆や墨の種類ではなく作家さんの作りだすイメージなんですよね。みやこしさんの黒は、やさしいけれど芯の強い黒という感じを受けました。実物の黒はいかがでしたか?

色使いも、はっとするページが多くて、あのケーキもよかったですね。食べ物ばかりはやはりモノクロではおいしそうに見えない、そこにきちんと色をつけてくれる気遣いはうれしいです。

残念ながら会期中に見ることはできなさそうですが、レポートを読んでイメージが蘇りました。
かおるん│URL│11/27 11:02│編集

かおるんさま

こちらでははじめまして♪
コメントありがとうございます。

黒と白のイメージの幅広さ、全くおっしゃるとおりだと思います。
原画は、印刷でみる以上に、凛とした強さが際だっていました。

この作品は、ケーキの頁の配色といい、全体的にコントラストのバランスが絶妙によい絵本だと思います。原画を見てその印象をより深めることができました。
ひま│URL│11/29 07:19│編集
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