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行ったけど、感想が会期に間に合わなかった展覧会レビュー第二弾は、新宿コニカミノルタプラザで11月12日まで開催していた「酒井駒子、山村浩二 ふたつのとびら展 ~絵本原画の魅力~」展
こちらは、素直に楽しかったです。

この展覧会、大好きな酒井さんの原画が見たくて出かけたのですが、山村浩二さんの展示も思っていた以上によかったです。

山村さんは、短編アニメーション作家として著名な方。
今回は、福音館の絵本『おやおや、おやさい』、『くだもの だもの』、『おかしな おかし』の原画の展示とあわせて、短編映画も上映されていました。

上映作品は、『頭山』、『Fig(無花果)』、『こどもの形而上学』など。
『頭山』は、原画も数十枚展示されていました。

私は、山村さんのアニメ作品を見るのは、今回が初めてだったのですが、その独特な世界観と登場人物の所作や動きがとても面白かったです。
これをみると、絵本に登場するやさいやくだものが、いかにもトコトコと自然に動きだしそうな仕草をしていたのも納得です。
いつか本人の手で、アニメ化してほしいなあと思わずにはいられませんでした。

その他に、アニメーションの原理を伝える機器類も展示してあり、これを使って素朴なアニメ作品を見るのが、特に楽しかったです。

娘へのお土産用に「おやおや おやさい」を購入して帰ったのですが、娘には、ことば遊びの微妙な機微がピンとこなかったようで、反応は薄めでした。残念★

くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)くだもの だもの (福音館の幼児絵本シリーズ)
(2006/06/07)
石津 ちひろ

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一方、酒井駒子さんのコーナーは、福音館の月刊誌「母の友」表紙の原画と、絵本『こりゃまてまて』『くさはら』の原画が展示されていました。

今回の展示の大きな特徴は、何といっても、白背景の中に子供が描かれた作品が、展示の大半を占めていたことだと思います。

酒井さん特有の、黒背景の中にたたずむ子供達の姿を捉えた作品の原画は、これまで何度か見たことがあったのですが、白い世界を拝見するのは、初めてだったので、とても新鮮でした。

どの絵も白い背景には、白い絵の具がかなり厚く刷毛のようなもので塗られており、その白絵具の下には、かすかに黒の下地がのぞいていました。
筆跡の残る白絵具による背景処理が、酒井さん特有の質感につながっている事が、よくわかりました。

また、描かれている子供の姿は、どれも本当にかわいらしく、それでいてキリリとした緊張感を漂わせていました。
媚びるところのない、品のよさこそが、酒井さんの持ち味だなぁと改めて実感してしまいました。

それにしても、この方、子供へのアプローチの仕方や、現在の人気の出方は、どことなく、いわさきちひろさんを彷彿とさせるものがあります。
・・・酒井さんが、21世紀のいわさきちひろ的な立ち位置になりつつある気がするのは、私だけでしょうか?(^^;

この展覧会、これだけ内容的に充実しているのにもかかわらず、無料!というのは驚きです。
HPをみるとコニカミノルタプラザでは、毎年、文部科学省の教育・文化週間(11月1日~11月7日)にあわせて、絵本の原画展を開催しているようです。
来年も同様の企画が開催される可能性は高そうなので、その時期になったら、忘れずに展示をチェックしたいと思います。

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