100かいだてのいえ100かいだてのいえ
(2008/05)
岩井 俊雄

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ちか100かいだてのいえちか100かいだてのいえ
(2009/11/11)
いわいとしお

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最近、「100かいだてのいえ」という絵本が大のお気に入りの我が娘。
この本を描いた人の展覧会が開かれるという情報を仕入れた私が「100階だてのいえの展覧会にいかない?」と誘った途端、100かいだての家の中に遊びに行くんだと勘違いして大はしゃぎ。
慌ててそうではなく、100階だての家の絵を見に行くのだと、よーく言い含める羽目になりました。

吉祥寺美術館に行くのは、私も初めてのことだったのですが、ショッピングビルの7階にあるこぢんまりした美術館でした。
展示スペースもワンフロアのみ。入館料は100円と超リーズナブル。
それだけに正直、え?これだけ?と思うくらいの小規模な展覧会だったのですが、会場は、子どもであふれんばかり!
こんなに子供が集まっている展覧会を見たのは初めてです。
夏にみた「こどものにわ展」もこれほどまでではありませんでした。
「100かいだてのいえ」という本が、いかに子供に愛されているかを目の当たりにした気分になりました。

展示は、「100かいだてのいえ」と、その続編の「ちか100かいだてのいえ」の原画や、制作過程でつくられた構想メモの他に、作者のいわいとしおさんが子供の頃に描いていた絵や、娘さんのために作った手作りおもちゃなどで構成されていました。

展示は、本当によくある典型的な絵本の原画展といった趣だし、会場の真ん中に集められた娘さんのために岩井さんが作ったという、段ボール製のお店や動物も、実際に遊べる訳ではありません。

それなのに会場内には、普通の絵本展にはない活気がありました。
とにかくなんか楽しい!って感じ。
なんというか・・そう!
お父さんの愛に包まれているような暖かさがありました♪

特に娘さんのために作った段ボールのおうちなどのおもちゃを見ていると、こんな風にいろいろなおもちゃを作ってくれるお父さんっていいな~。
親子で作る過程までふくめて、楽しめるおもちゃって素敵!と素直に思ってしまいました。

あと、大人目線で面白かったのが、いわいさんの絵の描き方の手順を紹介したコーナー。
この絵本の絵は、手書きの原画をフォトショップで彩色加工し、プリントアウトしたものに、更に色鉛筆で手書きで影をつけているのだそうです。
本を、縦に開いて下から上へ読んでいくという、大胆な発想以外にも、この絵本には、様々な新しい試みがされていることがわかるエピソードでした。

この展覧会に対する娘の反応ですが、最初のうちは、あまり面白い場所と思えなかったようです。
展示会場からもすぐに飛び出してしまっていたのですが、ロビーで開催している「みんなで100かいだてのいえを作ろう」というワークショップに参加して、お絵かきをしているうちに興が乗ってきたらしく、その後、もう一度展示室にいって、おもちゃやイラストを一生懸命みていました。

最後に、物販コーナーで、「いわいさんちのリペットくん」という工作キットと「ちか100かいだてのいえ」を購入し、会場を後にしました。
帰宅後、娘は、お父さんにリペットくんを作ってもらってご機嫌でした。

この展覧会、とにかく集客力が半端じゃありませんでした。
もっと本格的な展覧会を企画しても、大人気間違いなしだと思います。
例えば、いわいさんのおもちゃのアイディアをもとに、ハンズオンコーナーを作ったり、アリエッティ展のような、大規模な再現セットを作るのも、楽しいんじゃないでしょうか?^^
・・・っていうか、いっそ、いわいさんご自身でプロデュースした展覧会を見てみたい!と思わずにはいられませんでした。

あと、これは、完全に余談ですが、この展覧会とは別コーナーでは、銅版画家の浜口陽三さんの作品が、なんと常設展示されていました。
漆黒の中に果物や瓶がじんわりと浮かび上がる独特の静物画を、久しぶりに見ることができたのは、思わぬ収穫でした。しかも、版画の原盤まで展示してあったのには、驚きました。
浜口作品に、全く関心を示さない娘を拝み倒して、無理矢理見たのですが、その価値は十分ありました。

この常設コーナーでは、定期的に作品を入れ替えているようなので、今後、吉祥寺に行く際には、出来るだけこの美術館に足を運びたいと思っています。


いわいさんちのリベットくんいわいさんちのリベットくん
(2007/07)
岩井 俊雄

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