上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
松屋銀座で開催している「島田ゆか&ユリア・ヴォリ絵本原画展―バムとケロ、ぶた(SIKA)の世界―」へ行ってきました。

島田ゆかさんは、バムとケロの絵本の作家さんです。
実は私、これまで一度も,このシリーズを読んだことがありませんでした。
なんというか、キャラ先行の作品という印象が強くて、いま一つ心の琴線にふれなかったんですよね。
これまで本屋さんてチラ見した程度だったのですが、この展覧会を機に本を手に取ってみました。

バムとケロのもりのこやバムとケロのもりのこや
(2011/01)
島田 ゆか

商品詳細を見る


読んだ瞬間、今まで食わず嫌いしていたことを、激しく後悔してしまいました。
人気があるのも納得。
やさしい犬(ブルテリア?)のバムとやんちゃなカエルのケロちゃんの穏やかな生活の素敵なこと。
絵も、登場する部屋のインテリアなど、細部の造作がとても凝っていて、見るたびに新たな発見があります。
本屋でちら見しただけではわからない、繊細な楽しみが満載の、家でじっくり繰り返し読むための絵本でした。

今回の展覧会は、嬉しいことに「大人絵本会」の主催者である、えほんうるふさんとご一緒させていただきました。

私たちが行った時期は、展覧会がはじまったばかりだったこともあり、会場はお客さんがちらほら入っている程度。
作品をじっくりゆっくり見ることができました。
来ている方も、私たちのような絵本好きと思われる大人が大半。
思ってたよりも子どもの来館者は少なかったです。

原画は、絵本よりも気持ち大きいくらいのサイズだったんじゃないでしょうか?
マットな色調のなかにカラフルな色がちりばめられている作品は、どれもとても繊細に、細部まで描かれていました。

描かれているインテリアのセンスのよさったら!
これ欲しい!と思うものがあちらこちらにちりばめられています。
特に「バムとケロのお買い物」に登場する、市場の店先にならんだレースの模様などの小物は、印刷ではみることができないほど精巧に描かれていて、細かいもの好きの私は、うっとりしてしまいました。

バムとケロのおかいものバムとケロのおかいもの
(1999/02)
島田 ゆか

商品詳細を見る


びっくりしたのは、島田さんの使用している画材を紹介するコーナーに、色調をそろえるために作られたと思われる、本に登場する場面別のカラー・チャートが展示されていたこと。
色の下には、混ぜた色の名前がメモ書きしてありました。
作品を作成するにあたり、緻密な作業をされているんだということがダイレクトに伝わってくる資料でした。
マットな色調なのに、びっくりするくらい多彩な色が使われていて、しかもそれぞれの色が違和感なく場面に溶け込こむための舞台裏を、垣間見た気がしました。

そもそもこの人は、一つの場面に、いったい何色の色を使っているのかなぁ?
多色使いを意識させない配色バランスの妙に、改めて感心してしまいました。

うるふさんとお話ししていて激しく同意だったのが、どんなに散らかった部屋が描かれていても、部屋が汚くみえないということ。
ちゃんと物の置き場が決まっている感じがするんですよね。
整理整頓ができる人が描いたお部屋って気がしました。

あと、バムにおかたづけテクニックを伝授してほしくなりました(笑)
・・・っていうか、バムと暮らしたいなー。
多分私は、あっという間に、ケロちゃん化するんだろうな。
ケロちゃんライフって、ある種の憧れかもw

展覧会のもう一人の主役ユリア・ヴォリさんは、水彩で描いた絵の上に、輪郭線を描いた透明フィルムを重ねるという面白い技法で作品を描いていました。
ぶたぶた
(2001/09)
ユリア ヴォリ

商品詳細を見る
この方の作品は島田さん以上に、私にはなじみのない人だったので、こんなアーティストもいるんだ!という新鮮な驚きをもって作品をみていました。

角野栄子さんの「イエコさん」の挿絵を描いていたのが、ヴォリさんだったというのも驚きでした。
イエコさんイエコさん
(2007/08)
角野 栄子

商品詳細を見る


また、絵本原画と一緒に展示してあった彼女が手掛けたポスターデザイがとてもセンスがよくて、特に印象に残っています。

その他、この方、オルセー美術館の子供用ガイドブックの挿絵を手掛けているそうです。
このガイドブックの一部が展示されていたのですが、かなり面白そうでした。
売っていたら買いたかったんだけど、残念ながら会場では販売していませんでした。
いつかまた、オルセー美術館へ行ったら探してみたいと思います(いつになることやら)

会場に併設されたグッズ売り場も、いつもに増して充実していました。
いろいろ目移りしたのですが、家族へのお土産にケロちゃんの顔つきパンを購入。
お味のほうもなかなか好評でした^^

そのほか会場では、震災復興イベントとして『世界の絵本作家チャリティー展』を開催していました。
そこでは、エリック・カール、アン・グッドマン&ゲオルグ・ハレンスレーベン夫妻、酒井駒子、工藤ノリコさんら国内外の絵本作家の作品がオークション形式で、展示即売されていました。

この中で、特に印象に残っているのは、ミヒャエル・ゾーヴァさんの作品。
桜の木の下で、日本人と思われる女の子が風船を持っている姿を描いたこの絵は、見ていると、ゾーヴァ氏の日本人への思いが伝わってくる気がしました。
あまりに素敵だったので、無理と思いつつ、一応、記念入札して、会場を後にしました。
スポンサーサイト
  
コメント

こんばんは!

バムケロの絵本、最初はキャラクター絵本だと思ってしまうのですよね。私も最初はそう思っていたのです。文庫でリクエストがあり、仕方なく入れたのですが、手に取ると子ども達がとても喜び・・・その魅力は、おひざのうえで詠んでもらう楽しみとともに、絵の中でたくさん遊べることなんですよね^^

ユリアさんの絵本は私も今回初めて知ったのですが、ポスターなどをはじめ、その仕事の広がりに、魅せられました。

「イエコさん」やっぱり注目しましたか^^
なんともいえない郷愁と共感を覚えました。
みどり(kako)URL│05/11 22:10│編集

みどりさん

バムケロ本、みどりさんもキャラクター絵本と思っていたと知り、ちょっと安心しました。
この展覧会がなければ、今でも食わず嫌いしたままだったと思います。
先入観だけで判断するのは、よくありませんね。反省しました。

今、図書館で借りることができる島田さんの絵本を全部借りて、娘と一緒に読んでいるところです^^

本当に、楽しい展覧会でしたね。
素敵な絵本との出会いの場を作ってくださって、本当にありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。
ひま│URL│05/13 00:06│編集
コメントする












 管理者にだけ表示を許可する?

トラックバック
トラックバックURL
→http://korobomemo.blog110.fc2.com/tb.php/166-0eabf60e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


     
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。