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わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)
(2011/08/05)
安田節子

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6月11日にクレヨンハウスで開催された原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  ~Morning study of SilentSpring~ 第2回「食べものと放射能のはなし」に参加してきました。
講師は安田節子さん 食政策センタービジョン21の代表をしていらっしゃる方で、遺伝子組み換え食品問題などにも造詣が深い方だそうです。

3月11日以降、4歳児の子供の母として、子どもの安全を確保するにはどうすればいいか、悩み多い毎日を過ごしています。
一人で出来ることは限られていますが、日常生活、とくに食生活をどのように支えてゆけばいいのか、その参考にしたいと思い、この講座に参加してきました。

その講演内容について、自分の情報整理もかねて覚書としてUPしておきたいと思います。
今回UPした内容は、会場で配られたレジュメとその場で私が書いたメモをベースにしています。
私の理解力不足により言葉足らず箇所もあるかと思いますが、ご了承ください。

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1.放射線の人体への影響
放射線の人体への影響は急性障害晩発性障害がある。
・急性障害は一度に大量の放射線を浴びることによるもの(EX:原爆による被ばくによる火傷等)
・晩発性障害は被ばくから時間がたってから発生する。
→政府がよく口にする「直ちに影響がない」は「しばらくすると影響が出る可能性がある」と同義であると解釈すべき。
晩発性障害の具体的症状→甲状腺異常、白血病、不妊、遺伝的影響等

放射線に「安全線量」はない どんなに微量でも細胞を損傷する。
子供は放射線感受性が大人の4~10倍、特に配慮が必要→雨には極力あたらないようにする、水たまり、砂場での遊びを避ける等

2.内部被ばく
内部被ばくとは、放射能を体内に取り込むことにより、身体の内部で放出された放射線がDNAの結合を破壊する現象。
体内に入った放射性物質は、様々な臓器に集まり放射線を発し続ける。
放射能の種類によって蓄積する場所が異なる。

ヨウ素→甲状腺にたまりやすい。体は天然のヨウ素と誤って吸収してしまう。成長ホルモンに影響を与える。
成長期の子供が影響を受けやすい。
ヨウ化カリウム剤を服用することで摂取を防ぐことができるが、入手が難しい。
海外からの個人輸入もできるが数量制限があり規定量を超えると没収される。安田さんは3シートまでしか輸入できなかったとのこと。
半減期が短く80日程度で1000分の1以下に減少する。

セシウム→カリウムに似た性質を持つ。筋肉・生殖器に影響を与える。発育障害や心筋梗塞を引き起こす。
チェルノブイリ付近では、事故後出生した子どもで健康な子供は20%に満たないというデータもある。

ストロンチウム→カルシウムに似た性質をもっているため歯・骨にたまりやすい。白血病の原因に。

プルトニウム→生殖器、骨、肺に影響を及ぼす。毒性が強い。チェルノブイリでは使われていなかった。
今回の事故では、3号機で使用していた燃料にプルトニウムが使われていたため、より事態は深刻。
プルトニウムの半減期は2万年単位。身体への影響は生涯続くと考えられる。


とにかく避けられる被ばくは避けなくてはいけない。
6月11日現在の状況では、いまだ水蒸気爆発の可能性が否定できず、さらなる被害が出る可能性がある。
もし水蒸気爆発が起こった場合の対策
�風向きから直角の方向に逃げる。
�雨に濡れないようにする。
�マスクを常備しておき、使用時にはさらに濡れタオルで顔を覆い、身体へ放射能をとりこまないようにする。


体内被曝は94%が食べ物、5%が飲み物、1%が空気から(*チェルノブイリ後のデータ、今回は比率が変わる可能性もある)
体内被曝した放射線は、物質的半減期と生物的半減期(尿や発汗による排出作用のこと)によって、体外へ排出される。
幸い子どものほうが新陳代謝がよいので半減作用も高い。

3.食品の放射能汚染値
ベクレル=物から出る放射能の強さを表す単位
シーベルト=放射能を浴びた時の人体への影響度を表す単位

(1)水道水の汚染
ヨウ素は浄水場で除去されにくく、50%以上のヨウ素が浄化系をすり抜けて水道水に入っている。
活性炭で比較的除去できるので、自己防衛策としては、活性炭で濾過するのも一案。
*浄水場の検出結果で不検出と表示されることがあるが、これは数値が微量だったというだけで、「不検出=0」ではない。
表示方法に問題あり。

(2)食品について
米・麦:ストロンチウム・セシウムは穀類の外皮・玄米の胚芽に多い。精米・製粉で除去可能。
ただし玄米にあるカルシウム・リン、鉄、マグネシウム、カリウムを摂取することが、被ばく低減につながるので、有機栽培の安全性の高い玄米で、栄養素ととることの方が重要。
また、小麦より米の方が、除去率は高い。

野菜:水洗い、湯がき、さらしで、セシウム、ヨウ素の50~80%除去
酢漬け(ピクルス)放射性降下物の90%が除去→水分がぬけるから

乾物:水分が抜けるため、放射性残量が少ない食品→きのこ類は乾燥させることで80%除去

乳製品:牛乳→ストロンチウム、セシウム、ヨウ素は80%脱脂乳へ移行
バターへの移行は1-4% チーズは2-6%
放射性核種の大部分はホエー(乳清)に残る。
ヨーグルトは水切りしてホエーを取り除いてから食べたほうがよい。
ホエーの乳幼児食品への一時的な利用制限は被曝低減に役立つ。

水産物:放射性核種は魚の内臓にたまりやすい。
臓物を除き、調理の際の水洗いや煮沸によって、放射性核種は減少する。
小魚等内臓を食べるものは避ける。
魚の身、二枚貝の身、イカタコ類は除去率が高い。
魚の骨、貝殻、エビカニ等甲殻類の甲殻部分のカルシウム分に放射性ストロンチウムが付着しやすいが、水洗い、食塩水にさらすことでかなり除去できる。
食物連鎖の頂点にいる大型肉食魚は濃縮係数が高い。チェルノブイリでは事故後一年後にピークが来たというデータがある。
閉鎖的な環境にある淡水系の肉食魚の方が放射性物質の取り込み量が多い。

放射能を取り込みにくい野菜
キャベツ>きゅうり>ズッキーニ>トマト>玉ねぎ>パプリカ>にんにく>ジャガイモ>人参>大根>豆>ホウレンソウ

放射能を取り込みにくい果物
リンゴ、ナシ、杏、イチゴ、サクランボ、ラズベリー

取り込みやすい果物
ブルーベリー、クランベリー、コケモモ等

4.食生活のキーポイント

取り込みを防ぐ、排泄を促す

ポイント:高ミネラル食、味噌などの発酵食品、有機農作物、排泄をよくする。
和食メニューが効果的。

放射性物質の被ばくによるダメージを防ぐためには、十分なカルシウムやカリウム、ミネラルを食事から摂取して、必要なミネラルで体を満たしておくことが必要。
栄養素を食事から摂取していないと、こういった栄養素とよく似た放射性物質を体が吸収してしまう。

カルシウムの代わりにストロンチウム90を摂取してしまったり、カリウムを補うことで、セシウム137が体に留まりにくくなる効果がある。

カリウム:成人の一日に必要なカリウムの量は約2000mg
カリウムは乾燥小豆が多量に含んでいる(100g中1500mg)、バナナは100g中350~360mg程度、昆布、わかめ、ひじき、切り干し大根、豆味噌、納豆、等乾物、漬物、発酵食品から摂取可能。

放射性ヨウ素→昆布や魚介類全般から天然のヨウ素を摂取することで摂取を抑えることができる。

排泄を促す食べ物:リンゴ、柑橘類 リンゴに含まれるペクチンは放射性物質を排出する働きがある。

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以上です。

安田さんおよび司会をしていた落合恵子さんは、現在の行政の対応に深い疑問を示していました。
野菜の放射能汚染について風評被害であるといっていることについても、これは明らかに実害であり、不安を取り除くためにも、厳重な検査と、被害を受けている農家に対する補償制度を確立するべきという立場をとっていらっしゃいました。

またこの時期に、遺伝子組み換え食品の許認可や、農作物の輸入緩和がなし崩し的に行われる兆しを深く危惧し、PC監視法案が成立したことについても、情報統制がなされるのではないかとおっしゃっていました。

私たちが、いかにあやうい状況におかれているかを自覚し、自分たちの立場で意見を発信してゆく強さを持たなければ大変なことになるという強い危機感を抱かずにはいられませんでした。

今回のイベントの主催者である落合恵子さんのブログと、レジュメに引用されていたデータが掲載されている「ベラルーシの部屋」ブログもあわせてご覧ください。

最初にも述べたように、今回のブログ記事は、参加した講演会の内容を、素人である人間が聞き書きでまとめたものです。
内容の真偽については必ずしも責任をとれませんので、(ないとは思いますが)引用等を行う場合には、かならず情報の真偽を、別途確認してください。よろしくお願いします。

追記:えほんうるふさんが簡潔なまとめを作成してくださっています。こちらもぜひご覧ください!

追記2:講演者の安田節子さんの著作と会場で販売されていた本です。
私はまだ読み終えていませんが、参考までにリンクをはっておきます。

自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する (平凡社新書)
(2009/06)
安田 節子

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食べてはいけない遺伝子組み換え食品食べてはいけない遺伝子組み換え食品
(1999/12)
安田 節子

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消費者のための食品表示の読み方―毎日何を食べているのか (岩波ブックレット)消費者のための食品表示の読み方―毎日何を食べているのか (岩波ブックレット)
(2003/07/04)
安田 節子

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食卓にあがった放射能食卓にあがった放射能
(2011/04)
高木 仁三郎、渡辺 美紀子 他

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追記3:最近情報では、キャベツは放射線をとりこみやすいと考えられているようです。
ご注意下さい。詳細はこちら(2011年6月21日)

追記4:この講演会の内容をまとめたブックレットが刊行されることが決定したそうです。(2011年8月2日)

わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)わが子からはじまる 食べものと放射能のはなし (クレヨンハウス・ブックレット)
(2011/08/05)
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コメント

わかりやすいまとめをありがとうございます。

「正しく怖がる」ことが今は大事なんですよね。
特に子どもたちのことを考えると・・・

影響は、早くて5年後、下手すると10年、20年後に出てきます。
「お母さん、あの時何もしてくれなかった」と言われない為にも

神経質になり過ぎず、でも子どものために細心の注意を払っていきたいですね。
きっと長い長い放射線物質とのお付き合いになるはずですから・・・
kako│URL│06/20 12:23│編集

kakoさま

「正しく怖がる」まさにその通りですね。

この現状を直視するならば、放射能を完全に除去するのは、難しいだろうと思っています。
でも、そんな状況の中でも、最低限、自分が知識を得ることによって食い止められる被害はあると、この講演会を聞いて思いを新たにしました。
現状に流されることなく、諦めることなく、今、子どものためにできる最善をつくしてゆくつもりです。

子どもが病に苦しむ姿を見たくない。
その可能性を少しでも減らしたい。
そのために自分にできることをこれからも考えて続けてゆきたいと思います。
お互い頑張りましょう!
hima│URL│06/21 05:28│編集
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