堀内誠一 旅と絵本とデザインと (コロナ・ブックス)堀内誠一 旅と絵本とデザインと (コロナ・ブックス)
(2009/06)
コロナブックス編集部

商品詳細を見る


うらわ美術館で開催している「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」展へ行ってきました。
6月26日まで開催していますので、興味のあるかたは是非!^^

この展覧会、ながらく全国を巡回していたようで、実は私も2009年に世田谷文学館で、同じタイトルの展覧会を見ています。
今回は、同じ内容の展覧会を、別な会場でみたらどんなに印象が違うんだろうという好奇心もあって、行ってみたのですが、予想以上に、展示のイメージが違って見えたのが、興味深かったです。
前回の展覧会の出品作品について、正直忘れてしまったところもあるのですが、私の記憶に間違いがなければ、一部、出品作品や展示構成が変わっていた気がします。

以前みた世田谷文学館の展示が、パネルメインで、どちらかというと、グラフィックデザイナー『堀内誠一』の特質を丹念に紹介していたのに比べると、うらわ美術館では、美術館のハコの特性を生かして、絵本原画をはじめとするイラストレーション作品自体を、丹念にみせてくれていたように思います。

特に、2009年以降再版された谷川俊太郎さんとのコラボ絵本「ことばのえほん」シリーズと「かずのえほん いくつかな?」の原画を見ることができたのは、嬉しかったです。

「かずのえほん」は「こどばのえほん」シリーズと判型を合わせるために、本来、長方形で描かれた原画を正方形にサイズを変更したようです。
原画をみると、登場するキノコなどが、かなりスッとスマートな印象なのに、現在流通している本のなかでは、若干押しつぶされたような絵になってしまっていることが、残念でなりません。

また、児童文学者瀬田貞治さんや、石井桃子さんとの関係についてのコーナーも設けられていて、お二人と堀内さんの人間関係を垣間見ることができたのも、興味深かったです。

特に、石井桃子さんの文章に挿絵をかいた「こすずめのぼうけん」は、作品を描くにあたって、舞台となる森の地図をかいて、石井さんに位置関係を説明している手紙なども、一緒に展示されていたのが、目をひきました。

あと「こすずめのぼうけん」の原画をみていた時、おかあさんすずめとこすずめが再会した場面で、こすずめの目に、ぽっちりと涙が宿っていたのに、はじめて気がつきました。
堀内さんは、作品にあわせていろいろ技法を工夫するため、作品ごとに作風の変化が激しいのも魅力なのですが、この絵本は、私が一番好きなタッチで描かれた作品で、まえから原画をみたいなぁと思っていました。
今回、会場で原画を見たことで、ますます、愛おしさが増した気がします^^

その他、世田谷文学館では見落としていた、細々とした情報を再確認することができたのも、嬉しい収穫でした。


世田谷文学館で開催した展覧会と、今回の展覧会を比較すると、やはり、会場が広くゆとりのある、うらわ美術館の方が、作品は鑑賞しやすかったように思います。

ただ、世田谷美術館からずっと巡回しつづけていると思われる文字パネルは、今回のように広い会場に配置すると文字が読みにくく、読むのにより集中力が必要だった気がします。

また、堀内さんの部屋においてあった、こまごました雑貨類や堀内さんがコレクションしていた本の展示は、世田谷文学館の方が、会場にあわせて展示に工夫がこらされていた分、存在感を放っていました。

ですから、どちらがいいとか、悪いとかは、一概にいえないのですが、場所をかえることによって、作品や展覧会の印象も随分変わるのだなぁと言うことを、実感することができました。

この展覧会、長きに渡った巡回も、今回で終了のようです。
堀内誠一の生きた足跡を丹念に追った、素晴らしい展示だけにとても名残惜しいのですが、思いもかけず、二回も見ることができたのは、僥倖でした。
また、別な形で堀内さんの作品を再開できる日を、楽しみに待ちたいと思います。


こすずめのぼうけん(こどものとも絵本)こすずめのぼうけん(こどものとも絵本)
(1977/04/01)
ルース・エインズワース

商品詳細を見る

ことばのえほん1 ぴよ ぴよことばのえほん1 ぴよ ぴよ
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

ことばのえほん2 かっきくけっこことばのえほん2 かっきくけっこ
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

ことばのえほん3 あっはっはことばのえほん3 あっはっは
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る
かずのえほん いくつかな?かずのえほん いくつかな?
(2010/06)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

人形の家 (岩波少年文庫)人形の家 (岩波少年文庫)
(2000/10)
ルーマー ゴッデン

商品詳細を見る




スポンサーサイト
  
コメント
コメントする












 管理者にだけ表示を許可する?

トラックバック
トラックバックURL
→http://korobomemo.blog110.fc2.com/tb.php/174-51e3e4e9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)