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アートと音楽 ──新たな共感覚をもとめてアートと音楽 ──新たな共感覚をもとめて
(2012/11/03)
坂本龍一、岡田温司 他

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先日、東京都現代美術館で開催していたひよこツアーに参加して「アートと音楽」展を鑑賞してきました 。

ひよこツアーは、東京都現代美術館が行っている教育普及プログラムのひとつで、未就学の子供とそのおかあさん、おとうさん限定のギャラリーツアーです。
往復はがきで応募し、抽選にあたると、なんと無料!!で、美術館のスタッフと一緒に、親子で展覧会を楽しむことができます。
都現美が定期的に開催しているイベントなので、前から気になっていたのですが、娘の習い事と折り合いがつかず、これまで応募することが出来ませんでした。
が、ふと気がつけば、娘は、今度の4月で小学生。
未就学児でなくなってしまいます。
そうなるとこのイベントに参加することができない訳でして。
子供がいなくては参加できないイベントは、やはり一度は参加しておきたいなぁと思い、応募してみました。

今回が最後のチャンスなので、是非参加させてください!という葉書に書いた一言が効いたのかどうかは定かではありませんが、嬉しいことに見事当選!
おかげさまでツアーに参加することができました。
(会場での様子が東京都美術館のブログにでていました!→こちら

親子ツアーでは、参加した14組の親子が2グループに分かれて、展覧会を見学しました。
それぞれのグループに、スタッフの方が各4名つくという贅沢な布陣。
子供に楽しんでもらおうという現場のスタッフの方の心配りは、素晴らしかったです。

会場に入る前に行う簡単なレクチャーでは、最小限の言葉で、展覧会を楽しむためのルールと作品の特徴を説明してくださいました。
子供と展覧会に行く時には、こういうふうにさりげなく子供の気をひく情報を提供してあげることが大切なんですね。
勉強になりました。

今回の展覧会、「アートと音楽」というタイトルどおり、音を意識した作品が多数展示してありました。
当然、音や映像を駆使した作品が多く、動きがある分、子供には面白かったようです。
いつも思うのですが、現代アートは、映像など動きがある上に、インタラクティブで、しかも体全体で楽しめる要素が多い分、子供との親和性が高い気がします。
久しぶりに娘が、展覧会を楽しんでくれる姿を見る事ができたので、ホッとしました。

今回のツアーで特におもしろかったのが、親子どちらか一人が目をつぶり、もう一人が目をつぶった人の手を引いて鑑賞するという試みです。

展示会場で実際にする前に、廊下で、目をつぶって歩くリハーサルしたおかげで、子供たちの緊張がほぐれる利点もあったようです。この遊びをした後には、子供に笑顔がめだつようになった気がしました。

で、実際に目をつぶって歩いたのは、フロリアン・ヘッカーの「3チャンネル・クロニクス(17’24”)という作品が展示してある部屋。
この作品、天井からいくつものスピーカーをぶら下げてあり、そのスピーカーからランダムに流れる、音やリズムの波長を楽しむ趣向となっていました。
正直、目をつぶって歩くという試みがなかったら、作品自体にこれほどの面白い味を感じなかったと思うので、通常とは違う形で作品を体感することができたのは、このツアーの醍醐味だったのではないかと思います。

ただ、娘が、目をつぶった私の手をひいた際、面白がって暴走したおかげで、私はスピーカに頭をぶつけてしまい、娘を叱る羽目になってしまったのは、恥ずかしかったです。
作品を壊したんじゃないかと、心底、ひやっとしました。
躾がなっていない娘ですみません>スタッフの皆様

その他、氷で作ったレコード盤や、木の年輪をレコードの溝に見立て、音をプログラミングしたレコードの音を聞くコーナーでは、こどもたちの見学時間にあわせて、スタッフの方がレコードをかけて聞かせてくれましたし、かなり至れり尽くせりの内容でした。

娘の反応が特によかったのは、セレスト・ブルシエ=ムジュノの「バリエーション」という作品。
この作品は、プールのなかにたくさんの白い陶器の器を浮かべ、水の流れの中で、器同士がぶつかる時に生じる音を楽しむことができます。
音を楽しむと同時に、水面に漂う白い器がつくりあげる不思議な雰囲気が印象的な作品でした。
娘は水の流れがどこから生まれるのか仕組みをしりたがって、あちこち見て回っていました。
私も、この作品が、今回の展示で一番おもしろかったです。

また、大西景太の「Forest and Tree」は、小型モニターが会場内にいくつも乱立し、それぞれの黒いモニター画面のなかを、いくつもの白い線や丸が動き、それにあわせて音が響く作品でした。
このモニター画面の動きが、娘の琴線に触れたようで、食い入るようにいくつものモニターを見比べていました。

会場内には、クレーやカンディンスキーの作品も展示してあったはずなのですが、この辺りは、残念ながら、なんの説明もなく、通過する羽目に(涙)
繊細な作品や、タブローには、子供を立ち入らせないという、現場の判断だったのかと思いますが、子どもと見るのは難しい作品なので省略します程度の説明は、欲しかったです。
特に、クレーは見たかった。。。今回のツアーで唯一残念な出来事でした。

そんなわけで、展示作品をすべて見た訳ではないのですが、見せていただいた作品からうけた展覧会の印象を一言でいうならば、「アートと音楽」ではなく、むしろ、アートと「音」って感じでした。

また、レコード盤が多用されている作品が目立っていた気がします。
この展示をコーディネートした坂本龍一さん(とその世代にとっては)レコードが音楽の原点だったからなのかなーなどと、ついうがったことを考えてしまいました。


最後にこの展覧会、私にとっては、子供と展覧会に行くということは、展示作品と私が直接対峙するのではなく、作品を子供を介して鑑賞する機会であるということを、図らずも自覚するいい機会となりました。

と、いうのも後日、この展覧会に行った知人と、展示について話した際、知人が特に印象に残ったと話してくれた作品の記憶が、私には全く残っていなかったんです。
最初は、見せてもらえず通過してしまった作品だったのかも。。。と言っていたのですが、話しているうちに、知人のいう作品は、娘が暴走して、モニターの前に飛び出さないように、娘の手を必死で抑え続けていた作品だと気がつきました。
私は、そのときの娘の行動は覚えていても、目の前にしていた筈の作品の印象が、まったく残っていなかったんです。
結局、娘の行動を思い出すうちに、知人が話題にしている作品のイメージがぼんやり浮かび上がってきたという経験は、個人的にかなりの新鮮でした。
人を介して作品を見るなんて経験、子供が一緒でなければ出来ない事だったと思うし、また、その事を自覚できたのが、私にとって今回の見学の最大の収穫となりました。

立場を変えることで作品の印象はどんどん変わります。
このライブ感こそが、展覧会の醍醐味であり、展覧会に行く楽しみなんだという思いを強くしました。

最後に、美術館のエントランスに展示してあった「アンガー・フロム・ザ・ボトム(地底からの怒り)」というビートたけしとヤノベケンジさんのコラボ作品を見学して、ツアーは終了となりました。

この作品、古井戸の中から、頭に斧(おの)が刺さった“化け物”がゆっくりと出現し、歯をむき出した口から大量の水を吐き出す。という恐ろしく迫力のある作品でした。
見ている子供の中からは、泣き叫ぶ声も聞こえてきたほどです。
ヤノベケンジ作品を見るのは、私は初めてだったのですが、噂以上の迫力にびっくりしました。
ヤノベ作品って、すごく楽しいですね♪
機会があったら、他の作品も見てみたいものです。

今回は、アートと音楽展の図録が既に売り切れていたので、今日の記念にヤノベケンジさんの絵本を購入して、会場を後にしました。

トらやんの大冒険(通常版)トらやんの大冒険(通常版)
(2007/08/01)
ヤノベ ケンジ

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今回のツアー、とても楽しかったです。
久々に親子で美術館を満喫することができました。

東京都美術館が開催する教育プログラムは、小学生を対象にしたものが多いようなので、今後も積極的に活用したいと思っています。
今年の夏には、子供向けのアート展も開催されるようなので、ますます楽しみです。

スタッフの皆様、楽しい機会をありがとうございました。
今後とも是非、よろしくお願いします。
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