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しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん (幼児絵本シリーズ)
(2014/02/05)
高野 文子

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本屋B&Bさんで開催された高野文子さんのトークイベント「たかのふみこのえほんのじかん」に家族3人で行ってきました。
このイベントは、高野文子さんの絵本「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん」の刊行を記念して開催されました。
応募者は150人ほどあり、その中から50人ほどが抽選で参加できたとか。

このイベント、高野さんとしては、子供と一緒に楽しむ形にしたいという思いがあったようで、今回は家族一緒に参加したいという我が家の希望が、イベントの趣旨と合致していたことが、高倍率の抽選に受かった要因だったようです。

イベントはまず、高野さんご自身による「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん」の朗読から始まりました。
私たちのような子連れの参加者も多く、高野さんを、子供たちが囲むような形で、朗読は行われました。

読み終わった後、高野さんは、「しきぶとんさん、タオルケットさん、まくらさんでも、なんでもいいので、その場にあわせて、適当に読んじゃってください」と笑いながらおっしゃっていました。
さらに「こどもだけじゃなく、大人もまくらをさすりながら寝たいときもあるので、おふとんにはいって、電気を消す前に、この本を読んでください」とおっしゃっていました。

そのあと、子供たちにお話の感想をたずね、数人の子供の感想や発言に対して色々やりとりをしていました。
いつも読んでもらっている子供は、結構、細部まで作品を読み込んでいるようで、「男の子は飛行機の夢をみているの?」とか、「おふとんだけ黒いのはなぜ?」という鋭い質問が飛び交っていました。

その後、高野さんが子供の頃に遊んだという、新潟に伝わる指遊びを皆で行い、ひとしきり盛り上がったところで、前半は終了しました。
高野さんがおしえてくれた指遊びを紹介しているブログがあったのでリンクを貼っておきます → こちら


休憩後は、今回のイベントのために高野さんが、特別に作成してくださったペーパークラフト「ねむたいちゃん」を使って、みんなで遊びました。
takano
写真の上にあるのが「ねむたいちゃん」
会場では、一枚200円で販売されていました。
人の形にあわせて、紙に切込みがいれてあり、紙をおこして人型に動きをつけます。
高野さんによると、左下の逆立ちをしている子が、一番最初にアイディアが浮かんだそうです。

ついでに、この写真に写っている他のものについても簡単に説明しておきますと、左下は、高野さんの直筆サイン。
右下は参加者全員にプレゼントされたポストカードです。


最後に、大人も子供も交えた質疑応答の時間となりました。
このコーナーでは、子供からの鋭い質問に、高野さんが答えに窮する場面が多々あり、大変盛り上がりました。
いくつか印象に残った質疑応答をメモ書きしておきます。
(会場で私がとったメモをベースにしているので、間違いもあるかと思います。ご了承下さい)

Q 高野さんが子供のころに読んだ本は?
A 子供の頃には、あまり子供向けの本がなかったので、読んだ記憶がない。強いて言うならキンダーブックとか。
本が手に入らなかったかわりにペーパークラフトで遊ぶようになった。
でも今は、図書館の児童コーナーによく行っている。中学生向けの本などを読んでいる。

Q この本を作ったきっかけは?
A この本を作る前にも、絵本を作らないかという誘いは、いくつか受けていた。でも、我が家にコウノトリが来なかったこともあり、若いうちは、子供のために絵を描くことができなかった。
50過ぎになって、おばあさんになってもおかしくない年になったら、赤ちゃんが可愛いと思えてきて、子供向けの本が描けそうな気がしてきた。
おばあちゃんの心で作ったのがこの本。

Q おふとんをテーマにすることはどこでひらめいたのか?
A どうだったかな。とにかくおふとんにしようと思った。
長年、漫画を描いてきて、名前があって、性格のある主人公を作ることに、ヘトヘトに疲れていたので、名前も性格もない絵を描きたかった。
だからこの男の子には、名前も、性格がわかる情報がないの。

Q おすすめの絵本を教えてください。
A あまり癒し系の人間ではないので、読みません。本当は、攻撃的な人間なんです(笑)
絵本よりも図鑑などが面白い。
おすすめは「写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)」
図版がきれいなので、文字を読まなくても見ているだけで楽しくなる。
高いから図書館で借りましょう。私も地元の図書館で借りてきました。
(ちなみにこの本、私の地元の図書館では、一般書の棚に置かれていました)

写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)写真でみる農耕と畜産の歴史 (「知」のビジュアル百科)
(2007/11)
ネッド ハリー、中村 武久 他

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絵本ではないけれど「あのとき、この本」は、いろんな人の絵本の思い出が書かれている。
私の話も出ているので、読んでみてください。
あのとき、この本あのとき、この本
(2014/03/20)
不明

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Q しきぶとんさんとかけぶとんさんとまくらさんは、お互いに話はしないんですか?
A 話はしないと思う。(おしゃべりしたら)うるさいし。

Q これからも絵本を描きますか?
A 色塗りが好きじゃない。色を塗っていると考えることができない。やはり漫画家なのか、白と黒だけのほうが、考えながら絵が描ける。物語をつくるには、色があると難しい。絵本はこれ一冊になりそうな気がする。

Q ふとんへの思い入れは?
A 特ににない。デビュー作が布団なのも偶然。最近、鳥取の布団という小話をベースに手拭いを作ったけど、これもいただいたお題を漫画にしただけ。
Q 四角いものが好きなのでは?
A それはそうかも?

Q 自分で描いた本は何回くらい読んだの?
A 作っている間は、何度も読むけど、出てしまったら読まない。「しきぶとんさんかけぶとんさんまくらさん」も、今回のイベントのために、久しぶりに読んだ。

Q これから作りたいのはどんな作品ですか?
A 絵で説明する仕事がしたい。
物語ではなくあくまでも説明。
名前も性格もない人物で、ページをめくりたくなるものをここ五年ほど考え続けている。
名前も性格もない主人公が案内する紙でできた本を計画中。
物語ではなく、図書館で、理科や社会の本棚に並ぶ本が作りたい。

Q おふとんの色がページごとに違うのはどうして?
A 電気を消したら、お布団の色はなんでもいいかな、と思った。
このお話は、真っ暗な場面で起こる物語なの。

Q 絵本は漫画とは違う道具でかかれているの?
A 筆で描いた。ピンクとグレーが色が出にくいことを発見した。その点、黄色は色が変わらなくていい。
印刷技術が素晴らしくて、色は印刷でもほとんど変わらない。原画は、本よりも一回り大きいサイズで描いた。

Q この作品も脱衣所で描いたのですか?
A 今は脱衣所は撤退して、この作品は畳の部屋に小さいテーブルを置いて描いた。脱衣所で描いていたのは、音が聞こえなくなるからで、今回はカラーの絵で画材が多く、絵のサイズも大きいので、広い場所が必要なので移動した。静かな場所であれば脱衣所でなくても構わない。

Q p.7の寝ている男の子にはどうして足が描いてないの?
A おしりを可愛く描きたかったから。

Q どうして若いときは、子供の絵がかけなかったの?
A (どうやったら子供にわかりやすく説明できるか、長考した後)
大人の人には、わかると思うけど、絵を描いてみると、心の中が、絵の中に出てしまうあることがある。それが怖くて、その頃は、今は描かないでおこうかな、と思った。
絵を描くのが楽しいときもあるけれど、描かない方が楽しいこともある。
描きたくなったら描くのがいいと思った。
絵はいつも誰も見てないところで描く。テレビもなく、音もないシンとした時に描く。
Q さみしくないの?
A さみしくない(笑)絵を描いたら見てもらう人がいるし。
Q ひみつのへやでかくの?
A ひみつのへやで描いて、にぎやかなところで描いた絵を見せるのが好き。
Q ひみつのへやは地下室にあるの?
A おうちの3階です。

質疑応答が終わった後、高野さんは、こういうイベントは初めての行ったけど、いい体験になりました。子供の質問は、大人の質問と同じくらい難しかったです。と笑っていたのが強く印象に残りました。

イベントはここで終了。
その後、サイン会が開催され、高野さんは参加者一人一人にイラスト入りのサインを描いてくださいました。

イベント中は、子供の反応にハラハラしどおしで、正直、高野さんのお話を身を入れて聞くことができず、大切な部分をずいぶん聞き逃してしまったようにも思います。
それでも随分深いところまで、お話をしていただき、濃密な時間を過ごすことができました。
行ってよかった!と心から思ったイベントでした。
スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

なお、長年、漫画の新作が出ていない高野さんですが、つい最近まで、WEB上で連載を行っていました。
「ドミトリーともきんす」がその作品です。
ぜひご覧ください。
この作品についても、高野さんは、主人公に名前も個性を持たせないようにしたかったけど、名前を付けなくてはいけなくなったとおっしゃっていたのが、興味深かったです。
WEBで読んでも、十分、面白い作品なのですが、アナログ人間としては、やはり早く紙の本で読みたいです。
一日も早い書籍化を是非!!!よろしくお願いします。 

2015年9月追記
「ドミトリーともきんす」かなり前に書籍化されてます。
やはり紙ベースで読んだ方が楽しいですよ♪


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