渋谷パルコで開催中の「MOE絵本フェスティバル」へ行ってきました。
MOE創刊30周年を記念したというこの展覧会、酒井駒子さんの原画なども展示してあるときき、早速出かけてみました。
会場は、わりとこじんまりとした印象。
入館料も300円とお安く、ギャラリーに遊びにきたという感じ。
夕方いったのが幸いしたらしく、それほど混んでもおらず、ゆっくりと鑑賞することができました。

展示作品の中で、なんといっても圧巻だったのは、MOEにかかわりのある作家さんたちから贈られたメッセージ色紙のコーナー。
HPをみると80名以上のメッセージが展示してあったようです。

どれもおもしろかったのですが、そのなかに御年100才のまどみちおさん直筆の色紙が混じっていたのには驚きました。
少し文字の端がふるえた筆致で、ぞうさんの歌詞がかかれていたのが、強く印象に残っています。

また、ぐりとぐらの作者、中川李枝子さんは、横書きの原稿用紙を色紙にはりつけて、メッセージを書いていらっしゃったのですが、妙に存在感がありました。
また原稿用紙にかかれた文章が、とても品がよくて素敵でした♪
こういう文章がさらりと書ける方だからこそ、読み継がれる作品を生み出せるのだなぁと思ってしまいました。

スズキコージさんの色紙も、迫力があってよかったです。
考えてみたら、この人の原画を見るのは、私ははじめてだったのかもしれません。
もっといろいろ原画をみてみたいなあと思わせる作家さんでした。

村上勉さんは、ツムジイ風のおじいさんのイラストで参加。
あと、その近くに展示してあった宮崎駿さんの「30周年くらいでよろこんではいけません」というコメントもなんかその辛口な口調が宮崎駿さんらしくて面白かったです。

色紙という規格サイズのなかで、アーティストの方々がそれぞれ趣向をこらしているのが、とても見応えがあって楽しかったです。

そのほかのコーナーは、MOEからうまれた作品やキャラクターを描いた作家さんの原画や、本の試作品、小物などが展示してありました。

私のお目当てだった酒井さんの原画は、最新作『BとIとRとD』など数点。
BとIとRとDBとIとRとD
(2009/06)
酒井 駒子

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段ボール紙にえがかれた『BとIとRとD』の原画は、とてもすばらしかったのですが、数年前に、トムズボックスという本屋さんのギャラリーに酒井さんの個展を見に行ったときのことを思い出して、ちょっと切なくなってしまいました。
と、いうのも、なんとその個展では、展示作品の販売までしていたのです。
私は全く知らなかったので、会場でキャプションの下に売約済みの札が貼ってあるのを見て、本当にビックリしました。
当然、私は、購入することはできなかったのですが、『BとIとRとD』の原画をみていたら、そのときの悔しさを思い出してしまいました(苦笑)

そのせいというわけではないのですが、会場で限定販売していた酒井さんのサイン入りスケッチブックを、思わず衝動買いしてしまったのは内緒です(笑)

トムズボックスは、本屋さんの店頭に絵を展示していたので、絵を鑑賞すると言う意味では、あまりよい環境ではありませんでした。
ここでは、酒井さんの段ボールに描かれた作品を、はじめてじっくり見ることができたので、大満足です。
ハイライトに使っている、白の強さが強く印象に残っています。

MOEという雑誌に対しては、さほど思い入れがあったわけでもなく、ふらりと行った展覧会だったのですが、30年の歩みをみていると、今活躍している絵本作家の登竜門的な役割を果たしていることがよくわかりました。
そういう意味で、30年の重みを感じさせる内容の展覧会だったと思います。




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