上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
調布市たづくりで、5月20日まで開催していた「リサとガスパール&ぺネロぺ展~ゲオルグ・ハレンスレーベンとアン・グットマンの世界~」へ、娘と一緒に行ってきました。

調布市の中央図書館と同じ建物内に、こんな展示施設があるとは、知りませんでした。
奥まった施設だったせいか、休日だったにもかかわらず、来館者も少なく、親子でマイペースに過ごすことができました。

会場には、リサ・ガスとぺネロぺの絵本原画のほかに、下絵、ポップアップ絵本のダミー本等、製作過程を垣間見ることができる資料が多数展示してありました。

市役所の空き空間をつかった簡単な展示かと思いきや、質・量ともに充実していることに驚きました。
・・・っていうか、物販もしているし、内容的には、デパートの催事場向けの企画じゃない?って感じの展覧会でした。

ただ、唯一にして、最大の違いは、会場のスタッフの人が、典型的なお役所職員で、接客なれしていない人々だったことでしょう。
会場内は、デパートの催事場や普通の展覧会では、味わったことのない、独特ののんびりとした雰囲気が漂っていました。
会場の最終的な雰囲気を形成するのは、やはりその場にいるスタッフなんだなぁということを、非常に逆説的な形ではありますが、体感した気がします(^^;

で、会場内での 娘の様子ですが、残念なことに、娘には、展示してある原画がどれも同じように見えるらしく、原画にはほとんど関心を示しませんでした。
・・・というか、原画はほぼスルー状態。

興味を示した展示資料は、リサが住むという設定になっているポンピドゥーセンターのジオラマと、作者お手製のぺネロぺ首振り人形だけでした。
結局、会場奥で放映していたDVDと、そばに置いてあった絵本を少し読んで、見学は終了となりました。

私としては、まだ口が回らないほど小さかった時は、ぺネロぺのことを「ペロペロぺ」って呼んでいたんだよ♪などと昔のことを話しながら、ゆっくり鑑賞したかったのですが、残念ながら、現実はかなり厳しい結果となってしまいました。

以前、別の美術館へ行ったときには、一枚一枚の作品を見ることができた事もあったので、お気に入りのキャラクターの展覧会で、ここまで絵に興味を持ってもらえないとは思ってもみませんでした。
正直がっかりです。

確かに、娘にとってはぺネロぺは、テレビでみるキャラクターという印象が強いのは事実です。
それでも、絵本も何冊か持っています。
特にポップアップ絵本は、自分で買って!とおねだりされて買いました。
ぬいぐるみなどのグッズもいくつか持っています。

一方、リサとガスパールは、絵本も持っていないし、持っているのは、知人にプレゼントされたぬいぐるみだけ。
あまりなじみがないのは、事実ですが、全く知らないわけではないし、これが、ここまでの無関心の理由とは思えません。

強いて無関心の理由を挙げるならば、彼女のなかでの、ブームが過ぎていた事くらいでしょうか。

もう一つ、あえて言うならば、娘にとって、この作品は、まずキャラクターありきで、絵本の印象がとても希薄なため、結局、どの原画をみても同じように見えてしまい、一つ一つの作品を鑑賞するまでには至らなかったようにも思います。

そうなると、見慣れたアニメ映像に目が行っちゃうのも当然と言わざるを得ない気がします。

私自身、展示してある作品の多くが、絵本を読んでいないものだったので、こんなにたくさんの絵本が出ていたことに驚くとともに、自分自身が絵本としてこの作品をほとんど認識していなかったことを、自覚せざるをえませんでした。

根本的なことですが、絵本というのは、本来、絵と文が合わさって、作品としてのパワーを生み出す物であり、絵だけを単体でみると、作品としてのパワーが落ちてしまうのは事実です。
このことは、絵本の原画展にいくとしばしば感じることでもあります。
それ故、やはり、絵のパワーだけで、子どもを引きつけるのは難しいということなのかもしれません。

この展覧会、子連れで絵本の原画展にいく難しさを、久々に痛感させられました。
子連れでいくよりも、大人が一人で見た方が楽しめる展覧会だったのかもしれません。


最後に娘がお気に入りのペネロペ絵本をご紹介します。

ペネロペかたちをおぼえる (ペネロペおはなしえほん)ペネロペかたちをおぼえる (ペネロペおはなしえほん)
(2007/04)
アン グットマン

商品詳細を見る



ペネロペ チョコレートケーキをつくる (ペネロペしかけえほん11)ペネロペ チョコレートケーキをつくる (ペネロペしかけえほん11)
(2011/11/03)
アン グットマン

商品詳細を見る



ペネロペようちえんへいく ペネロペしかけえほんペネロペようちえんへいく ペネロペしかけえほん
(2004/08/24)
アン・グットマン

商品詳細を見る


そういえば、持っている本の原画は、ほとんど出ていなかった気がします。
それも敗因だったのかなぁ・・・



松屋銀座店で開催している「黒井 健 絵本原画の世界 ~物語との出会い~」展へ行ってきました。

「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」の挿絵をはじめ多彩な作品を発表しているイラストレーター黒井健さんの展覧会。

ごんぎつね (日本の童話名作選)ごんぎつね (日本の童話名作選)
(1986/09)
新美 南吉

商品詳細を見る


手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
(1988/03)
新美 南吉

商品詳細を見る

彼の色彩の瑞々しい雰囲気をみていると、画業40周年という言葉が不釣り合いな気すらするのですが、考えてみれば、私が子供の頃には、文房具のグッズなどにイラストを添えられていた記憶があるので、その位のキャリアがあって当然の方なんですね。

今回の展示をみて、驚いたのは、黒井さんが思いの外、いろいろな素材を駆使して、さまざまな技法を試みて作品を描いていたことです。

特に「でんぐりでんぐり」という赤ちゃん絵本は、お得意のパステル風の色合いは一切使っておらず、ここで出会わなければ、黒井さんの作品とは気がつかなかったと思うほど作風の違う作品でした。
とても可愛い動きのあるあかちゃん絵本だったので、娘がもっと小さい間に出会いたかったなぁと思わずにいられませんでした。

でんぐりでんぐり (けんちゃんとあそぼう 2)でんぐりでんぐり (けんちゃんとあそぼう 2)
(1982/03)
くろい けん

商品詳細を見る


また、会場を見て、改めて感じたのは、『黒井ブルー』とでもいいたくなるような、彼特有の青の表現の多彩さに、私は惹かれてやまないのだということでした。

正直、彼の描く生き物は、とくに幼児絵本になればなるほど、可愛くデフォルメされすぎていて、現実感がなく、ちょっと物足りない気分になってしまいます。
「ごんぎつね」や「手ぶくろを買いに」に登場する狐と、「猫の事務所」「ホテル」に登場する猫は、大好きなのですが・・・

猫の事務所 (日本の童話名作選)猫の事務所 (日本の童話名作選)
(1994/10)
宮沢 賢治

商品詳細を見る


ホテルホテル
(2006/09)
黒井 健

商品詳細を見る

これは、黒井さんが多用するオイルパステルと彼特有の技法自体が、動きの瞬間を捉えるよりも、その場面に流れるゆるやかな時間を切り取るのに適しており、激しい動きを描こうとすると、違和感が生じてしまうせいのかなぁという気がしました。

黒井さんの絵の特質は、風景や植物、そして本来ならば動くはずのない無機物(たとえば「よるのふね 」に登場する灯台のダンスなど)を動的に描けるところにあるのではないでしょうか。

よるのふね (ポプラ社の絵本)よるのふね (ポプラ社の絵本)
(2011/04/09)
山下明生

商品詳細を見る


技法的には異なるものの、黒井さんの絵には、スーラやポール・シニャックなど新印象派の人が多用した点描表現によって生じる、独特な空間に流れる時間と共通の空気が流れているように感じました。

そして、そういう彼の特質が遺憾なく発揮されているのが、「イーハトヴ詩画集 雲の信号」「私のイーハトヴ―黒井健Note Book」に登場する空の青さや雲の表現の美しさなのだと思います。

イーハトヴ詩画集 雲の信号イーハトヴ詩画集 雲の信号
(1995/09)
宮沢 賢治、黒井 健 他

商品詳細を見る

私のイーハトヴ―黒井健Note Book私のイーハトヴ―黒井健Note Book
(1997/10)
黒井 健、宮沢 賢治 他

商品詳細を見る


また「海のおっちゃんになったぼく」「よるのふね」に登場する水の表現にも強く心を惹かれました。

海のおっちゃんになったぼく海のおっちゃんになったぼく
(2006/06)
なみかわ みさき

商品詳細を見る

そう言えば水の表現の方が、いろいろな技法を駆使して、様々な表現を行っている印象を受けました。
最初にもかきましたが、黒井さんが、自らの作品に対して常に挑戦的な姿勢で挑む作家さんであることを実感することができたのが、今回の展覧会のもっとも面白い点だったように思います。

黒井さんの紡ぎだす色彩はとても繊細なものです。
そのことは、原画をみるとよりはっきりとわかります。
もともと印刷することを前提にかかれた作品なので、印刷物と原画の印象にそこまで差はないのですが、本によっては、紙質のせいで、その繊細さが失われて、残念な感じがするものもいくつかありました。
見比べてみると、やはり、原画の繊細な美しさに勝る物はないなぁ、と思わずにはいられませんでした。

展覧会会期は残り僅かとなってしまいましたが、『黒井ブルー』の美しさを、一人でも多くの方に実感してもらいたいと願ってやまない内容の展覧会でした。

千葉市美術館へ行った帰り、新宿駅でスズキコージさんの展覧会が開催されているのに気がつきました。
場所は、新宿コニカミノルタプラザ。去年、酒井駒子さんと山村浩二さんの展覧会を開催していたところです。

今回は、スズキコージさんのデビュー作「ゆきむすめ」と直近の作品福音館の月刊誌たくさんのふしぎから刊行された「重さと力」「エネルギー」の原画と、オブジェなどが展示されていました。

「ゆきむすめ」はデビュー作とは全く知らず見ていたのですが、スズキコージさん独特のタッチで描かれた少女像が、なんとも可憐でした。
全く古びた感もなく、見た後に、これがスズキさんのデビュー作だったと知り驚きました。
それにしても、スズキコージさんに「ゆきむすめ」を最初に依頼した編集者って凄いセンスをしていると思います。まさに慧眼!「ゆきむすめ」のような、比較的静的な世界を、エネルギッシュで動的な作風のスズキコージさんが描くというミスマッチ感が、なんとも新鮮な作品でした。

ゆきむすめ?ロシアの民話ゆきむすめ?ロシアの民話
(2005/03)
岸田 衿子

商品詳細を見る


一方、最新作のかがく絵本2冊は、コラージュがとても効果的な作品でした。
「エネルギー」はすでに読んでいた作品だったのですが、原画の方が、ものの質感がはっきりして、立体感が感じられる分、迫力がありました。
つねに新しい技法にチャレンジするパワーを感じる作品でした。

月刊 たくさんのふしぎ 2010年 04月号 [雑誌]月刊 たくさんのふしぎ 2010年 04月号 [雑誌]
(2010/03/03)
不明

商品詳細を見る



月刊 たくさんのふしぎ 2011年 06月号 [雑誌]月刊 たくさんのふしぎ 2011年 06月号 [雑誌]
(2011/05/02)
不明

商品詳細を見る


さらに、ラッキーなことに、私が行ったときには、なんと、ご本人によるライブペインティングを行っている最中だったんです!
ただ、残念なことに私がいた時は、ちょうど取材中で、作品を描く現場をみることはできませんでした。
それでも、絵の具だらけのつなぎを着て、自らが描いたと思われるカラフルな椅子に座りながら、話すスズキさんを拝見することができただけでも、大満足です(ミーハーですみません☆)

ライブペインティングは、11月6日で終了してしまったようですが、作品は18日の会期終了まで展示してあるようです。
完成した作品を見に、もう一度行きたかったのですが、残念ながら無理そうです(涙)
完成した作品、見たかったなぁ。。。

あと、会場で知ったのですが、今年もギャラリーゑいじうで、12/13~12/25までスズキコージ展開催されるそうです。
タイトルは「サヨナラゲンパツ!グッバイ東京!」
こちらもぜひ行ってみたいと思っています。

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

先日ツイッター上で、板橋区立美術館で開催している「2011イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」について、行きたいけど、遠いからなぁ・・・と呟いてみました。
すると、いつも「大人絵本会」でご一緒してるたかりょんさんと村上さんから、一緒に行きましょう!という嬉しいお誘いがあり、早速行ってきました^^

ボローニャ国際絵本原画展は、イタリアのボローニャで毎年開催されている世界最大の規模を誇る絵本原画コンクールです。
子どもの本のために描かれた作品を、5枚一組にすれば誰でも応募できることから、新人イラストレーターの登竜門として広く知られています。
2011年は世界58ヶ国2836人もの応募があったとか。
板橋美術館では、毎年夏に、このボローニャ絵本原画展の入選作を展示する展覧会を開催しているのです。

私が行くのは今回が2回目。
前回行ったのは、なんと2002年のことでした。
あれからもう9年も経っているのか・・・
これを書くために、そのときの感想を読み直して、それにまつわる個人的な出来事をいろいろ思い出し、なんともしょっぱい気分になったのは内緒です。

今回、展示を見て強く感じたことは、イラストだけでは、絵本は語れないということでした。

子供と一緒に絵本を読むようになって、私の絵本に対する見方や考え方が、ずいぶん変わったせいかもしれないのですが、展示してある5枚一組のイラストを見ていると、子供がどう感じるかという視点が感じられない、技巧をアピールする作品が多いことに愕然としてしまいました。

で、イラストとしてみたらどうかというと、一枚の絵でメッセージが語りきれているわけでもない。
5枚すべてで、語っているかというと、それも微妙。

なんといっても、展示してある‘絵’が‘絵本’になって、手元にある時の姿がイメージでき、かつ、読みたい!と思う作品が少なかったことが、残念でなりません。

このコンテストに応募する人たちは、スタートラインに立ったばかりで、応募作品の中に、自分の持てる技法をすべて込めて、作品をアピールする必要があるからこその現象なんだと思うのですが、もう少し見る側が、作品に込められた物語と世界観を、共有できる作品を見たかったなぁというのが、偽らざる気持ちです。

同じ絵本原画展でも、すでに出版された作品を対象にしたコンテストの入賞作品で構成された「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」を見た時には、ここまで消化不良な気分になったことはなかったので、このあたりが、プロとセミプロの違いなのかもしれないなぁ、とも思ってしまいました。

この展示をみて、改めて、言葉が絵本に果たす役割の大きさを、目の当たりにした気がします。

一緒に見ていたお二人も、絵本好きなだけに、なんとなく、もやっとした印象をお持ちだったようです。
展示を見終わった後は、なんとも微妙ながっかり感を共有する羽目になってしまいました。

結局、この展覧会の凄さは、人材を育成するシステムを作り上げている、という点にあるように思います。
すでに30年近く定期的に展覧会を開催し続けることによって、絵本作家を目指す人たちにデビューの道筋を指南し、応募するためのサポート活動はもちろん、多彩なワークショップを開催し、技術的なバックアップ機能までも作り上げています。
実際、ここからデビューした作家さんも多数いらっしゃるようです。
そんな展覧会、他にはないですよ!
一つの美術館が、ここまでのシステムを30年かがりで作り上げた、その事実に深い感動を覚えました。

私が見に行ったのが、夏休み前だったせいかもしれませんが、来館者は、子供よりも実際に絵を書いているグラフィック系の学生さんらしき人の姿の方が、目につきました。
この展覧会の性格からいっても、それは当然のことでしょう。

親の立場として、この展覧会に娘を連れてきたいか?と考えると、残念ながら、やはり展覧会だけならば、無理して子供と一緒に行きたいとは思えませんでした。
もし行くならば、子供向けのイベントに参加して、そのついでに展示を見るのが、ベストかなぁという気がしています。
実際、子供向けのイベントも、多数開催されているようなので、娘が対象年齢になったら是非参加したいなぁと思っています(娘が行きたいと思うかはわかりませんが)

ボローニャ国際絵本原画展は、絵本の未来を担うという明確なメッセージと、将来性を体感できる場として、唯一無二の存在です。
今後も是非、末永く続けていってほしいと切に願います。



堀内誠一 旅と絵本とデザインと (コロナ・ブックス)堀内誠一 旅と絵本とデザインと (コロナ・ブックス)
(2009/06)
コロナブックス編集部

商品詳細を見る


うらわ美術館で開催している「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」展へ行ってきました。
6月26日まで開催していますので、興味のあるかたは是非!^^

この展覧会、ながらく全国を巡回していたようで、実は私も2009年に世田谷文学館で、同じタイトルの展覧会を見ています。
今回は、同じ内容の展覧会を、別な会場でみたらどんなに印象が違うんだろうという好奇心もあって、行ってみたのですが、予想以上に、展示のイメージが違って見えたのが、興味深かったです。
前回の展覧会の出品作品について、正直忘れてしまったところもあるのですが、私の記憶に間違いがなければ、一部、出品作品や展示構成が変わっていた気がします。

以前みた世田谷文学館の展示が、パネルメインで、どちらかというと、グラフィックデザイナー『堀内誠一』の特質を丹念に紹介していたのに比べると、うらわ美術館では、美術館のハコの特性を生かして、絵本原画をはじめとするイラストレーション作品自体を、丹念にみせてくれていたように思います。

特に、2009年以降再版された谷川俊太郎さんとのコラボ絵本「ことばのえほん」シリーズと「かずのえほん いくつかな?」の原画を見ることができたのは、嬉しかったです。

「かずのえほん」は「こどばのえほん」シリーズと判型を合わせるために、本来、長方形で描かれた原画を正方形にサイズを変更したようです。
原画をみると、登場するキノコなどが、かなりスッとスマートな印象なのに、現在流通している本のなかでは、若干押しつぶされたような絵になってしまっていることが、残念でなりません。

また、児童文学者瀬田貞治さんや、石井桃子さんとの関係についてのコーナーも設けられていて、お二人と堀内さんの人間関係を垣間見ることができたのも、興味深かったです。

特に、石井桃子さんの文章に挿絵をかいた「こすずめのぼうけん」は、作品を描くにあたって、舞台となる森の地図をかいて、石井さんに位置関係を説明している手紙なども、一緒に展示されていたのが、目をひきました。

あと「こすずめのぼうけん」の原画をみていた時、おかあさんすずめとこすずめが再会した場面で、こすずめの目に、ぽっちりと涙が宿っていたのに、はじめて気がつきました。
堀内さんは、作品にあわせていろいろ技法を工夫するため、作品ごとに作風の変化が激しいのも魅力なのですが、この絵本は、私が一番好きなタッチで描かれた作品で、まえから原画をみたいなぁと思っていました。
今回、会場で原画を見たことで、ますます、愛おしさが増した気がします^^

その他、世田谷文学館では見落としていた、細々とした情報を再確認することができたのも、嬉しい収穫でした。


世田谷文学館で開催した展覧会と、今回の展覧会を比較すると、やはり、会場が広くゆとりのある、うらわ美術館の方が、作品は鑑賞しやすかったように思います。

ただ、世田谷美術館からずっと巡回しつづけていると思われる文字パネルは、今回のように広い会場に配置すると文字が読みにくく、読むのにより集中力が必要だった気がします。

また、堀内さんの部屋においてあった、こまごました雑貨類や堀内さんがコレクションしていた本の展示は、世田谷文学館の方が、会場にあわせて展示に工夫がこらされていた分、存在感を放っていました。

ですから、どちらがいいとか、悪いとかは、一概にいえないのですが、場所をかえることによって、作品や展覧会の印象も随分変わるのだなぁと言うことを、実感することができました。

この展覧会、長きに渡った巡回も、今回で終了のようです。
堀内誠一の生きた足跡を丹念に追った、素晴らしい展示だけにとても名残惜しいのですが、思いもかけず、二回も見ることができたのは、僥倖でした。
また、別な形で堀内さんの作品を再開できる日を、楽しみに待ちたいと思います。


こすずめのぼうけん(こどものとも絵本)こすずめのぼうけん(こどものとも絵本)
(1977/04/01)
ルース・エインズワース

商品詳細を見る

ことばのえほん1 ぴよ ぴよことばのえほん1 ぴよ ぴよ
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

ことばのえほん2 かっきくけっこことばのえほん2 かっきくけっこ
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

ことばのえほん3 あっはっはことばのえほん3 あっはっは
(2009/06/10)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る
かずのえほん いくつかな?かずのえほん いくつかな?
(2010/06)
谷川 俊太郎

商品詳細を見る

人形の家 (岩波少年文庫)人形の家 (岩波少年文庫)
(2000/10)
ルーマー ゴッデン

商品詳細を見る




  
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。